F1、2030年までに“事実上の”CO2排出量ゼロを目指す計画を発表「社会全体にとって大きな利益をもたらす」

2019年11月13日(水)7時0分 AUTOSPORT web

 11月12日(火)、F1は2030年までに二酸化炭素の排出量を“事実上の”ゼロにする、カーボンニュートラル化を目指すという計画を発表した。


 この計画はFIA、F1チーム、プロモーター、パートナーなどによる12カ月にわたる議論によって生まれたもの。二酸化炭素削減のプロジェクトは、すぐに開始されるという。


 現在F1で使われているハイブリッドのパワーユニットは、どのクルマよりも少ない燃料でより多くの電力を供給している。持続可能な燃料やエネルギーと組み合わせることで、ネットゼロカーボン・ハイブリッド・パワーユニットを生み出すチャンスを提供するという。


 F1のCEOであるチェイス・キャリーは、「F1は70年の歴史において、積極的に社会に貢献し、炭素排出への抵抗に貢献した多くの技術と革新を先駆けてきた」と語った。


「現在F1のパワーユニットが世界でもっとも効率的であり、他のどのクルマよりも少ない燃料、つまり少ないCO2排出量で最高レベルのパフォーマンスを発揮していることを知っている人はほとんどいない」


「F1は自動車産業のリーダーであり続けることができると信じている。そして世界中で二酸化炭素の排出量を大幅に削減する世界初のネットゼロカーボン・ハイブリッド内燃エンジンを供給する」


「F1コミュニティのすべての人々が持っている膨大な才能、情熱、確信への意欲をもって、事業を展開する環境路コミュニティに大きなプラスの影響を与えることを願っている。本日から実施している行動によって二酸化炭素の排出量が削減され、2030年までには事実上、CO2排出量がゼロになる」


 またFIAの会長を務めるジャン・トッドは、このプロジェクトは社会全体にも利益をもたらすものだと述べた。


「地球環境の保護に対する我々の貢献は重要なものだ。FIAはF1のこの構想を歓迎する。モータースポーツの将来にとって非常に励みになるだけでなく、社会全体にとっても大きな利益をもたらす可能性がある」


 今回の発表にあわせ、将来的には機材の輸送やスタッフの移動、各施設やファクトリーなども100%再生可能エネルギーを利用することを目指すとしたほか、2025年には各レース会場でのビニール袋の利用も中止することを目指すことも発表された。


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