「なぜ菊池?」波紋呼ぶGG賞選考 「本命」と見られていた「選手の名前」

2022年11月15日(火)12時1分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 プロ野球の守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデン・グラブ賞が14日、発表された。

 リーグ制覇したヤクルトからは3選手が受賞した。中村悠平捕手は全ポジションで最多得票となる231票を獲得し2年連続3度目の受賞、長岡秀樹内野手、塩見泰隆外野手は初受賞となった。特に高卒3年目シーズンの受賞となった長岡に関してはツイッター上で「長岡くん」がトレンド入りするなど、ファンの間からは「遊撃手で受賞はすごい!」などと躍進をたたえる声が上がっていた。

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 嬉しいサプライズがあった一方で疑問の目が向けられた選考もあった。セ・リーグ二塁手部門では114票を獲得した広島・菊池涼介内野手が受賞した。菊池はセ・リーグ史上最長タイとなる10年連続受賞となった。2位のヤクルト・山田哲人が87票、3位の巨人・
吉川尚輝が71票という結果だった。

 偉業をたたえる一方でネット上にはこんな声も飛び交った。「山田、吉川の一騎打ちと思ってたら菊池とは・・・。守備成績考えたら納得できない」といった声が散見された。

 この得票結果に関してはこんな声もある。

 「安定した守備力を誇る菊池が評価される一方で、今季は巨人・吉川も忍者守備と呼ばれる、再三の好プレーで話題を集めました。ヤクルト・山田にしてもリーグ制覇を成し遂げたチームで堅守を発揮。ファンの印象に残るプレーが多かった。その点、菊池の守備は安定しながらも、チームは下位に低迷したこともあり印象度が薄かった面もあるかもしれない」(放送関係者)

 実際に今回受賞した菊池は守備率は山田に次ぐ成績となり、刺殺、補殺、併殺数などほかの指標でも山田、吉川より下回った。

 もちろん守備の名手としてこれまでも数々のプレーでファンを喜ばせてきた菊池であるが、目に見える指標でこれだけ差をつけられていることで選出に疑問の目が向けられているのだ。

 GG賞選考は全国の新聞、通信、放送各社に所属し5年以上プロ野球を担当している「現場」をよく知る記者投票により受賞者が決定する。一方で今季も守備難で知られる巨人外野手のポランコに1票が投じられていたことが明らかになるなど、これまでも選出された選手をめぐっては様々な意見が噴出してきた。

 選手にとっても「1度は獲りたい」と憧れの賞なだけに、選ぶ側にもより丁寧な姿勢が求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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