ケビン・マグヌッセン、チップ・ガナッシからIMSA参戦。キャデラックで耐久レースへ

2020年12月4日(金)15時22分 AUTOSPORT web

 去就が注目されていたハースF1のケビン・マグヌッセンがアメリカンレースの強豪、チップ・ガナッシ・レーシングと契約を交わし、2021年シーズンは同チームがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で走らせる『キャデラックDPi-V.R』をランガー・バン・デル・ザンデとシェアすることが発表された。


 この新しいペアの誕生は12月3日に、チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)によって正式発表され、28歳のデンマーク人がスポーツカーレースにデビューすることを意味している。


 奇しくも父、ヤン・マグヌッセンと同じ道を辿ることになったケビンは過去7年間をF1で過ごしたが、2021年はアメリカンF1チームのシートを確保することができず。その去就に注目が集まっていた。


「世界中のプロレースに携わる者ならばチップ・ガナッシの名前と、それがモータースポーツ界において何を象徴するものであるかを知っているはずだ」とマグヌッセンは述べた。


「チップはコース上でもコース外でも最高のレース組織を築き上げてきたし、その歴史を振り返ってみても、特にスポーツカーレースに関連するところでは途方もない成功の記録を見ることができる」


「CGR、ランガー(・バン・デル・ザンデ)、キャデラックとチームを組むことは僕にとって素晴らしいチャンスだ。チームの皆と会っ、2021シーズンの準備を始めるのが待ちきれないよ」

ウェイン・テイラー・レーシングからチップ・ガナッシ・レーシングに移籍するランガー・バン・デル・ザンデ


 一方、ウェイン・テイラー・レーシングから移籍する形でCGRに合流したバン・デル・ザンデは所属チームこそ変わったものの、ふたたびキャデラックDPi-V.Rのステアリングを握ることになった。


 2020年シーズンは開幕戦デイトナ24時間での優勝を含む活躍で、ライアン・ブリスコーとともにチームをランキング2位に押し上げたオランダ人は、ダラーラ製プロトタイプカーで初めてDPiクラスに挑戦するCGRに豊富な経験をもたらすことが期待されている。


「僕は幸運にもスコット(・ディクソン)と一緒にレースして優勝することができた。彼はCGRの組織のすべてを体現していると思う」と語ったバン・デル・ザンデ。


「それは一流のオペレーションである、チームはビッグレースに勝つ方法を知っている」


「僕にとって印象的だったのは、チップは元ドライバーとして、自分がドライブしたいと思えるようなチームを作りたいとつねに考えていたという話を聞いたことだ」


「彼は確かにそうしてきたし、世界中の多くのシリーズので結果がそれを物語っている」


 新しいチームで新たなコンビを組むことを楽しみにしているというバン・デル・ザンデ。彼は「ケビンと僕はどちらも控えめに言っても興奮しており、デイトナで2021シーズンをスタートする準備ができている」と付け加えた。


 先日ラインアップが発表されたマイヤー・シャンク・レーシング(MSR)のアキュラARX-05で、当初3人目のドライバーとして指名されていたディクソンは、現時点ではアナウンスされていないものの、ミシュラン・エンデュランスカップでCGRの助っ人として確認される予定だ。

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