「ウチのお雑煮は普通」と皆は言うけれど 関東出身記者がたまげたディープな世界...関西風・白味噌仕立ての優しき驚異

2024年1月1日(月)8時0分 Jタウンネット

お正月の定番料理として多くの人に親しまれている「お雑煮」。皆さんの家では、どんな味で、どんな具が入っているだろうか。

「え、別に普通のやつだよ」。そう思うかもしれないが、お雑煮は多様性のある料理。

2023年11月24日、都内で行われたトークライブでは「お雑煮の地域差」がテーマになった。

主催は、"だし"で有名な「久原本家 茅乃舎(かやのや)」。お雑煮研究家の粕谷浩子さん、フードライターの白央篤司さん、料理家の長谷川あかりさんらが登壇し、お雑煮の歴史や、全国の雑煮事情が語られた。

「行く先々で『どんなお雑煮食べてますか?』って聞くと、大体みなさん『うちは普通で』って言うんですよ」(お雑煮研究家・粕谷浩子さん)

でも、地域によってお雑煮は全然違う。例えば、香川県では白味噌仕立てで甘いあんこ餅入り。広島県では味噌は使われず、カキとセリが入っている。同じ瀬戸内海に面した地域でも全くの別物なのだ。

あなたの普通は、わたしの特殊。わたしの普通は、あなたの特殊。お雑煮とは非常にディープな世界なのである。

すっかりお雑煮の世界に興味津々になってしまった記者は、同日開催されたお雑煮の食べ比べイベントにも参加。試食した「関西風雑煮」、「鮭雑煮」(新潟県)、「博多雑煮」(福岡県)、「出雲雑煮」(島根県)、「関東風雑煮」の中から、まずは「関西風雑煮」をご紹介する。

これはクリームシチューでは?

こちらが24日のイベントで出された関西風雑煮である。

具材は金時人参とサトイモ。肉類は入っていない。白味噌が使われているのが特徴で、出汁は鰹節や昆布を合わせた「京都限定 茅乃舎おだし」。

埼玉県出身の記者が何より驚いたのが、見た目。記者にとっての"普通のお雑煮"は「おすまし」なので、汁の色が衝撃的だったのだ。なんだこれ、クリームシチューじゃないのか?

初めての白味噌入りのお雑煮。埼玉県民の記者は楽しめるのだろうか。恐る恐る口に運んだ。

結果は......うまい、うますぎる。

白味噌は甘く、金時人参・サトイモが持つ旨味がそれによって引き立てられている。優しき白味噌に羽を授けられた野菜の風味が、ゆっくりと記者の体の中に舞い込んでくるようだった。

関西の人たち、正月ごとにこんなウマいもん食べてたのかよ!

しかし、驚いてばかりもいられない。食べ比べイベントは始まったばかり。

Jタウンネットでは残りの4種類のお雑煮もしっかり紹介していく。

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