「ケーキ食べてじょげた」←この言葉の意味、分かりますか?【標準語では説明できない方言】
2021年1月3日(日)20時0分 Jタウンネット
地元ではみんな使っている言葉だけど、それ以外の地域の人にどう説明していいか分からない...。
Jタウンネットではそんな「標準語では説明できない方言」の情報を募集している。
全国から編集部に届いたメールの中から、今回は二つの方言を紹介していく。
一つ目の方言は「じょげる」。
岩手県の60代女性から届いた投稿メールによれば、
「食べ過ぎて、飽きたり、具合が悪いほどの、気持ち悪さ」
を意味する言葉だそう。その使い方は
「ケーキのクリームにじょげで、もう、食べられない、お汁粉のあんこにじょげだ、とか」
とのこと。

実際に、ツイッターで探してみると
「ケーキ食べる。たぶんじょげる」
「じょげることはあるけど胸やけしたことはなかった」
「カルピスは水や炭酸入れないとじょげる」
「生クリーム食い過ぎて腹じょげたー」
「カルビ食いすぎた じょげた〜」
といった投稿が見つかった。
甘いものだけではなく、味の濃いものやしつこいものを食べたときにも使われる言葉のよう。中には「腹じょげた」という使い方をしている人もいた。
とはいえ、使うタイミングは何となく理解したものの、具体的な「じょげた」状態については分かったような、分からないような...。総じて、胸やけ・胃もたれといった状態を表していることは間違いなさそうだが、どうも細かいニュアンスは異なる気もする。
やはり地元民でないとなかなか使いこなせなさそうな方言である。
何かあったら「あばや!」
続いて紹介するのは、秋田県の沿岸内部に住む40代女性から届いた方言「あばや」。
その使い方として、投稿者はメールの中で
「意味的には、あらまぁ。おやまぁ。みたいな、感嘆の言葉なのですが、嬉しい時、悲しい時、驚いた時、嫌悪した時、いろんな時に使います。
英語のOh my God!と同じような使い方です」
と説明する。

この言葉は、実際にツイッターでも
「あばや〜!!((秋田弁であらまーという意味)」
といった調子で、感情を表現するのに使われているのを見かけた。
投稿者いわく、どんなときにでも使える感嘆詞とのことだが、とくに驚いたときに使用することが多いようだった。
ちなみに、全国方言辞典によれば秋田県では他にも
「さい」
という、失敗したときにあげる独特な感嘆詞もあるそう。
そういえば、NHKの朝ドラ「あまちゃん」をきっかけに、岩手県三陸地方の方言「じぇじぇじぇ」というのも流行った。
その地域でしか使われない感嘆詞というのは結構あるのかもしれない。
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あなたの地元の「意味が限定的すぎる方言」または「標準語にするのが難しい方言」、募集しています。
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