これ、写真じゃないんですか...? 張り巡らされた電線の一本一本まで描き込まれた「風景画」がヤバすぎる

2022年1月11日(火)21時0分 Jタウンネット

突然だが、こちらの画像をご覧いただきたい。

あまり背の高くない建物がズラッと並ぶ。その脇には電柱が立ち並び、空を横切って電線が張りめぐらされている。

そして細い道の奥には、手前の建物たちとは対照的なまでにスタイリッシュな高層ビルの姿が。

なんだか見ごたえのある写真......?いや、こちらはイラストレーターのハンカチ(@koutyakizoku)さんが2022年1月3日に投稿した風景画である。

作品名は「西天満四丁目」。大阪市北区の街並みを描いたという。

写真かと思うほどリアルなこのイラストは、ツイッターで5万件を超える「いいね」を集めるなど大きな話題に(11日夜時点)。リプライ欄には、こんな反応が寄せられている。

「完成度高すぎて実写かと思った...」
「リアルさすごいですね、『君の名は』大阪編に使えそうなくらいに」
「奥行のある構図の書き込み凄すぎですし光の反射がめちゃ綺麗でほんと素敵です」
「大阪人です。精密だけど、むっちゃ綺麗に描いてるのが愛を感じます」

なかには実際に現地の写真と比較してその再現度の高さに感動したというユーザーも。

いったいどんなこだわりで描いたのだろう。Jタウンネット記者は6日、ハンカチさんに詳しい話を聞いてみた。

主役は電柱や電線

イラストレーターのハンカチさんは、中国地方に住む20代の男性。

これまでにも大阪・梅田の街を描いたイラストをツイッターに投稿し、その緻密な描き込みが話題を呼んでいた(21年1月6日配信「『こんな綺麗な大阪見たことない』 イラストレーターが描いた梅田の街に、地元民から称賛の声集まる」)。

住んでいる場所から比較的近い都会が大阪であるため、イラストの舞台にしているという。

今回、西天満の街を題材に選んだ理由は、何なのだろう。

「この辺りを散策中に偶然この通りを発見して下町風情のある低い建物とその合間から覗く超高層ビルの対比が非常に印象的でその景色のコントラストを描いてみたいと思ったからです」(ハンカチさん)

作画に用いたのは、画像編集のソフトウェア「Adobe Photoshop」。現地の写真をなぞって線画を描き、それを元に「模写のような形で描いていく作業」とのこと。

「奥から手前までビッシリと張り巡らされた電線や電柱が主役のつもり」で描いたという。なるべく電線に立体感がでるように、1本1本にハイライトを描き込み「平坦な見え方にならないように意識しました」。

作品完成までにかかった時間は、2か月ほど。苦労したことを聞いてみると、

「線の量が膨大で、線がどこに繋がっているかを把握しなければ描写に説得力が生まれないので複雑に交差した部分もある程度繋がりを把握しながら描く作業は神経がすり減る作業でした。
とはいえこのイラストを描こうとした理由に複雑に入り組んだ電線に魅力を感じた部分も有るので自分の納得行く描写に仕上げる楽しさもありました」(ハンカチさん)

と述べた。

何度見ても「写真では?」と思ってしまう作品である......。

Jタウンネット

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