一家に一匹いてほしい! 土偶の犬「ドッグゥ」が可愛すぎると話題に
2024年1月14日(日)8時0分 Jタウンネット
2023年12月21日、X(旧ツイッター)に古の風を感じる犬が現れた。
それが、この子だ。
投稿には、こんなテキストが添えられている。
土偶の犬(ドッグ)=ドッグゥを作りました
土偶の犬、ドッグゥ......? そういえば、東北地方の縄文遺跡で出土している遮光器土偶に、どこか似ている。ずんぐりむっくりした体型も、いかにも土偶っぽくて......。
「乙幡啓子(妄想工作所)」さんの投稿には、1万7000件を超える「いいね」(12月26日時点)が寄せられ、ユーザーたちは次のようにざわめく。
「遮光器土ッ偶だ」
「めっちゃかわいい」
「これはかっこ良くて素敵」
「ありそうでなかった......」
「いろんな犬種で展開してください」
主に、犬好き、土偶好き方面からだろうか? 熱烈な反響が巻き起こっているようだ。
「土偶の犬=ドッグゥ」をつくろうと思ったのは、いつごろ? そしてそれは、いったいなぜ? Jタウンネット記者は、投稿者の「乙幡啓子(妄想工作所)」さんに詳しい話を聞いた。
「土偶...ドグウ...ドッグゥ、これだ!」
投稿者「乙幡啓子(妄想工作所)」さんは、ドッグゥ制作のきっかけを、こう語った。
「2〜3年くらい構想していたでしょうか。片桐仁(俳優・タレント・造形作家)さんをはじめ、作家さんによる土偶をアレンジした作品を見るにつけ、自分も何か作れないかな、と思ったのがきっかけです」
そんな中で「土偶...ドグウ...」と考え、思いついたのが、ドッグゥ。「これだ!」と思った。
「家でも犬を飼っていますし。 最近3Dモデリングにも慣れてきたので、いよいよ作るか!となった次第です」(「乙幡啓子(妄想工作所)」さん)
そうして出来た「ドッグゥ」の3D出力試作を正面から見ると、胴体や脚に縄文風の文様が施されている。乙幡さんが考えたもので「縄文らしい模様をあれこれ考えるのは楽しかったです」。
また、目のあたりは遮光器のようなビジュアル。実際の土偶には犬がモデルになっているらしいものもあるのだが、ドッグゥを「キャラっぽくしてみたい」という気持ちから、モチーフにはあえてポピュラーな「遮光器土偶」を選んだ。
「4本足、しかも犬の顔にする、というところが難しかったです。顔も、黒目の入ったようなキャラ的かわいさをどう表現するか、微調整を繰り返しました。口もどうするか悩みましたが、どう自分が作ってもかわいくなくなるので、いっそ無くしました」(「乙幡啓子(妄想工作所)」さん)
結果、かわいいと大反響に。これは乙幡さんに取って少し意外でありつつ、嬉しいことだったという。
「作ってはみたものの、『これはかわいいのか?それともブキミなのか?』がいまいちジャッジできなかったので。とくにお尻がかわいい、というコメントには私も同意ですね」(「乙幡啓子(妄想工作所)」さん)
今後は、サイズを吟味の上、3Dプリンタで複製し、なるべく早いうちに自力での販売にこぎつけたいとのこと。その後はソフトビニールなどへの展開も考えたいそうだ。
不思議な力を持っていそうな、かわいい「ドッグゥ」。乙幡さんの「妄想工作所」での完成品発表、オンライン販売が待ち遠しい。