【大学入学共通テスト2023】「情報」意識か、処理能力試される出題…河合塾が総評
2023年1月16日(月)10時45分 リセマム
河合塾によれば「共通テストも3年目となり、過去2年を踏まえて出題の内容が定着し難易度も調整された印象」とし、全体的な出題傾向は昨年から大きな変化はなく、大学入試センターが示している「思考力、判断力、表現力」を問うという問題作成の基本的な考え方、各教科・科目の出題方針に概ね則った出題であったという。
どの教科も理解の質が問われる問題で「身に付けた基本的な知識や解法、公式の使い方などを十分に理解したうえで、限られた時間の中で、文章や図表、資料などの複数テクストの内容を正しく把握し、問われている設問の意図がどこに関係するのか情報を整理し、解を導く力やさまざまな場面で実践的に活用できる力を問う出題」と分析。また「扱われた資料や図表の増減は教科によって差はあるものの、出題傾向としては大きな変化はなかった。資料等を含む問題分量は昨年同様に多く問題の構成が複雑で、限られた時間の中ですべて解答するのは厳しかった教科が多かったと思われる」としている。
加えて「共通テストで多く問われるようになった、資料や図表、グラフなどを読み解いて考える力を問う問題、複数の文章や資料を題材として深く考察する力が求められる問題についても、多くの科目で引き続き出題されている。これらは読み取りと正解を導く過程や判断に時間が必要となり、限られた時間内に多くの情報を処理する能力が求められている」とし、2025年度(令和7年度)に出題される「情報」への足掛かりとなるような分析を行っている。
詳しい分析コメントについては、公式ページを参照されたい。リセマムで公開している予想平均点、問題分析および難易度、解答速報に関する記事は下記のとおり。