僧侶が法話の腕を競う「H-1グランプリin兵庫」 初代チャンプのありがた~い言葉

2019年1月21日(月)8時0分 Jタウンネット

[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2019年1月8日放送の「Today's VOICE」のコーナーでは、18年11月26日に神戸市で行われた「H-1グランプリ法話決戦in兵庫」で初代チャンピオンに輝いた、須磨寺副住職の小池陽人(ようにん)さん(32)を紹介していました。


H-1グランプリは、持ち時間1人あたり10分で演題は自由という、若手僧侶が法話の腕を競う大会です。20代から40代の僧侶8人が出場し、審査員や一般参加者のおはじきによる投票などで順位が決定されました。審査基準は「また会いたくなるお坊さん」です。


初代チャンピオンの小池さんはどんなお坊さん?


小池さんは仏教とは違う道を歩んできた方で、大学では「地域のコミュニティーづくり」や「街づくり」を学んでいたそうです。しかし、就職活動をしていく中で、自分が勉強してきたことややりたいことに近いのはお寺なのではないかと感じ、母方の実家であるお寺の役割を見直すようになったそうです。


そして数社の内定を断り22歳で出家し、今は副住職として、お寺が人と人とのつながりや癒しの場になる様に努めているそうです。そんな小池さんはH-1グランプリの壇上で「出会いという言葉がありますけど『出る』『会う』と書きます。つまり、家の外に出るから会えるという意味があるそうです」と語りました。これは、お遍路での経験を元に、苦しいときほど外へ出ることの大切さを説いたものだそうです。 


お寺こそがコミュニティの核


大学で観光の一番の要素は人と食べ物だと学び、「お寺も一緒で、お寺に行く理由がもしお坊さんのお話だったり、お坊さんそのものだったりしたら、とてもシンプルな理由になる」と考えている小池さん。法話を通して人のよりどころや癒しになる寺を目指しています。


そんな小池さん、実はH-1グランプリの発起人で、時代の変化とともにお寺の状況が激変していく中でもっと近くにお坊さんを感じて欲しいという思いから、もともと栃木県で行われていた大会を「兵庫でもやりたい」と提案したのだそうです。当初は「法話に順位をつけるべきではない」と反対する声もあったそうですが、次は真言宗だけでなく宗派を超えた全国大会を行うために実際に仲間を集めているところだということです。


若き僧侶の呼びかけで展開されていくH-1グランプリの今後に注目です!(ライター:hisa)

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