寒い日は肉まんがウマい! 職人が皮も肉餡も店で手作りする東京の「絶品肉まん」BEST3

2022年1月29日(土)10時50分 食楽web


食楽web

 冬のおやつの定番といえば、ホカホカの肉まん。コンビニでも買うことができますが、やっぱり専門店の肉まんは格別です。職人が丹精込めて1つ1つ手包みし、蒸し上げたそれは、皮はむっちり、ふかふか。中の餡も肉汁ほとばしるジューシーさ。たまりません。


職人が丹精こめて手包する肉まんは最高です

 というわけで今回は、肉まんに目がない筆者が、東京でも絶品と噂の肉まん屋さん3軒をご紹介したいと思います。

軽くて無限に食べられる! 明大前の『ハイ!ママヨシ』


『ハイ!ママヨシ』の肉まん(大)360円

 京王線・明大前駅から徒歩5〜6分の甲州街道沿いにひっそり佇む肉まん専門店『ハイ!ママヨシ』。変わった店名ですが、ここの肉まんは1度食べたら忘れられないくらいの絶品です。


肉まんを手作りする店主ひとりで切り盛りしています

 テイクアウトのみで、「肉まん」をはじめ、「チーズ肉まん」「七宝肉まん」「純正肉まん」などの種類がありますが、初めて行くなら食べておきたいのが、ベーシックな豚肉とキャベツだけの「肉まん」。これがシンプルながらじつに味わい深いのです。


「大きい肉まん」360円、「中位の大きさの肉まん」250円、「ミニ肉まん」110円

 ちなみに「肉まん」といっても大中小の3種類あり、今回いただいたのは「大きい肉まん」(360円)。手のひらにのせてみるとはみ出るくらいの巨大さ。白くてつやつや、しっとりしていて、思わず頬ずりしたくなる赤ちゃんのほっぺのようになめらかな皮なんです。

 実際、せいろで蒸し直して食べてみると、さらに水分を帯びてよりしっとりきめ細やかになりました。食べてみると、ふわふわっと口どけがよく、軽くて繊細。しかも甘さが少ない皮がまた単体で美味しい。これがポイントで、店で手ごねしているからこそ実現できる味わいです。肉餡に到達する前からすでにウマい。噛めば噛むほど旨みがあふれてきます。


マイ蒸籠で蒸し上げた『ハイ!ママヨシ』の肉まん

 中の餡は、豚ひき肉と細かく刻んだキャベツがたっぷり。店によっては肉団子のような肉餡もあり、ヘタすると肉だけが転がり落ちたりしがちですが、こちらのは別モノ。肉餡がしっとりしていて、ホロホロッと口のなかで程よくほどけていきます。きめ細やかな皮と、これまたきめ細やかな肉餡が相まって、味も食感も最高なのです。


ほろほろと口中で皮と一体化する肉餡のバランスが絶妙

 ちなみに「大」はけっこう大きな肉まんですが、皮も餡も軽くて、重さはゼロ。1個、2個と連食できそうな超優秀肉まんです。

●SHOP INFO

店名:ハイ!ママヨシ

住:東京都杉並区和泉2丁目8-1 佐々木ビル
TEL:03-3327-1171

全国から注文殺到! 吉祥寺の名店『篭蔵』


『篭蔵』の肉まん

 吉祥寺で“手作り肉まん”と言えば、なんといっても『篭蔵』をハズすことはできません。同じく吉祥寺の有名店『らーめん一圓』で、40年ほど前に出した餃子が評判を呼び、餃子と肉まんの専門店としてオープンしたのがこのお店。以来、餃子とともに肉まんが大人気になり、今では全国から注文が殺到する人気店に。

 店の前を通りかかると、ご主人・有本智次さんやスタッフさんたちが粉にまみれながら肉まんや餃子を手作りしている様子をガラス越しに見ることができます。訊けば、「機械で作ると美味しくできない」と、すべて手作業で1日300個の肉まんを手作りしているそう。

「生地を練って発酵させ、手でのばして餡を包んで蒸す。この作業を1〜2人でやっているので、肉まんは1日4回、全部で300個しか作れないんですよ」(有本さん)


肉まんの生地をこねる有本さん

 有本さん自慢の「大きな肉まん」(300円)は1個あたり180gとずっしり重く、割ってみれば、もっちり分厚い生地が印象的。ただ皮が厚いだけの肉まんとは一線を画す「これ絶対ウマいやつだ」と確信できるビジュアルです。


『篭蔵』の「大きい肉まん」300円

 この分厚い皮が、食べてみると弾力があってふかふか。噛むほどにほんのりした甘みが伝わってきて実に美味。この皮を食べているだけでもかなり幸せなのですが、さらに肉餡に届くと、丹念にまとめ上げられた筍、椎茸、ネギ、豚のひき肉の旨味がぎゅっと感じられて最高です。

 有本さんに『篭蔵』の「肉まん」を美味しく食べる秘訣を聞くと、「やはり蒸し器で蒸すのが1番美味しいですね。電子レンジは味も食感も変わってしまうので、できればやめて欲しいです」ときっぱり。肉まんの最大の魅力は皮の食感と味。少し面倒でも蒸していただくことをオススメします。

●SHOP INFO

店名:篭蔵

住:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-21-10
TEL:0422-22-8850

シュウマイも有名だけど肉まんも最高! 中野の『手作り点心 また明日。』


『手作り点心 また明日。』の「肉まん」198円

 そして最後は、筆者がもっとも好きなお店、中野の『手作り点心 また明日。』です。ここは、1日2600個ものシュウマイが飛ぶように売れる、以前食楽webでもご紹介したお店ですが、じつは肉まん(198円)もめちゃくちゃ美味しいんです。

 店主の中村さんを筆頭に、職人たちが毎日手作りする「肉まん」は、常時、蒸籠の中で湯気を上げています。一日300個限定で、夕方に行くと売り切れていることもしばしば。皮は厚すぎず、薄すぎない適度な厚みが適度な弾力を生んでおり、心地よい軽い食感が魅力。そして和豚もち豚と野菜をしっかり練った肉餡の滋味深さがたまりません。

 ほんのり甘い皮に肉餡の濃い肉汁が染みていて、めちゃくちゃ旨い。何度食べても「ウマすぎる!」「永遠に食べ終わりたくない!」と思うほど絶品なんです。たった198円でこの上なく幸せな気分になれる『また明日』の肉まん。その名前どおり、また明日も絶対に食べたくなること必至なので、機会があればぜひ1度、味わって欲しいと思います。

 というわけで、店内手作り肉まんは、皮も肉餡も、そして味も食感も個性豊かで絶品ぞろい。寒い日の散歩のついでに、美味しい肉まんを食べてみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

食楽web

「肉まん」をもっと詳しく

タグ

「肉まん」のニュース

「肉まん」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ