ホットサンドメーカーで挟むと超絶レベルアップする食べ物を検証してみた【肉まん・あんぱん・クロワッサン】

2023年2月18日(土)10時50分 食楽web


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●クロワッサンや肉まんなど、ホットサンドメーカーでいろんな食べ物を挟んでどこまで美味しくなるのか検証してみた。

 最近、韓国発の「クロッフル」というスイーツが、日本でも流行っているんだとか。なんでも、クロワッサン生地をワッフルメーカーで焼いたものだそうです。

 初めて聞いたときは、けっこう驚きました。だって、フランス発祥の「クロワッサン」といえば、薄い生地がたくさんの層になっていて、焼き上げるとその層の間に空洞ができ、それがあのサクサク食感を作っているのに。クロワッサン生地を凸凹のワッフルメーカーで押し潰してはさみ焼きにするなんて、フランス人から激怒されそうです。


お店の「クロッフル」はこんな感じ。見た目はワッフルですが、クロワッサン生地で作っているのがポイント

 しかし、実際に食べたことのある人の話では、「クロッフル」はクロワッサンのサクサク感とワッフルのもちもち感の両方を併せ持つスイーツなんだそうです。ならば、一度は食べてみたい。しかし、わざわざクロッフル専門的に行かなくても、家にあるワッフルメーカーを使って冷凍クロワッサン生地を挟めば作れる、という情報をゲットしました。

 そこで、すぐにやってみました。ただ、近所で冷凍クロワッサン生地が売っていなかったので、買ってきたクロワッサンを、我が家にある「BRUNO」のホットサンドメーカー(別売のワッフルプレートを使用)に挟んでみることに。


買ってきたクロワッサンをホットサンドメーカーで挟むことに

 近所のパン屋さんで売っていた美味しそうなクロワッサン。見るからにサクサクしています。これをホットサンドメーカーで押し潰すのは何ともしのびないのですが、仕方ありません。ゆっくりとプレスしていきます。「潰されてなるものか」というクロワッサンの悲しい抵抗が伝わってきますが、冷徹な拷問官のように押し潰していきます。


潰れまいとするクロワッサン

 思いっきり力を込めて圧をかけると、クロワッサンはクシャクシャッという音を立てて、ホットサンドメーカーに挟まれていきました。そしてそのまま挟み焼きにすること3〜4分。徐々に香ばしい匂いが漂ってきました。というわけでいざオープン!


哀愁漂うぺちゃんこになったクロワッサン

 “ぺちゃんこクロワッサン”の完成です。そう、先に載せた「クロッフル」の画像とは似ても似つかぬクロワッサンの轢死体のようなものができました。すまないクロワッサンよ…。しかし! 食べてみると、これが意外に美味しいのです。ぎゅっと圧縮されたクロワッサンは、濃厚なパイのような味わい。これはこれでちゃんと美味しいし、なんなら「クロッパイ」とか名前を付けて売り出してもいいかも知れない、とすら思えるほど。

 ただ、ちゃんとした「クロッフル」は、やはり冷凍のクロワッサン生地をワッフルメーカーに挟んで作るのが正解です。そこで後日、カルディで冷凍クロワッサン生地を買ってきて作ってみました。


カルディで売っていた冷凍クロワッサン生地を使用

 冷凍クロワッサン生地を凍ったままワッフルメーカーに挟み、6〜7分焼いていきます。しばらくすると、バターの芳醇な香りが立ち昇り始めました。フタを開けると、プレスしたクロワッサン生地はぷく〜っと蘇るごとく膨らんでいく。実に美味しそう! これは完璧なクロッフルだ! しかも超簡単です。


出来上がったクロッフル。とにかくホットサンドメーカーやワッフルメーカーで生地を挟んで放置しておけばいいので超簡単です

 食べてみると、予想に違わぬ美味しさ。クロワッサンとワッフルのいいとこ取りというのがよくわかりました。表面はサクッサク、噛むとモッチモチ。そして味はクロワッサンならでの濃厚なバターと小麦の味わいがしっかり広がります。

 なるほど、本来は膨らんでいるものをプレスすることで新しい味が生まれ、新しい美味しさになる——。ならば、他にもホットサンドメーカーでプレスすれば美味しくなるものはたくさんあるんじゃないか? と思い始めたんです。そこで白羽の矢を立てたのが、あんぱんです。


今度はホットサンドメーカーの通常のプレートを使用してみました

 これは作る前から美味しい予感がしていたのですが、絶対に間違いないアイテムです。実際、ホットサンドメーカーに挟んでぎゅぎゅっとプレスし、約3〜4分。これまた香ばしい香りが合図となって、プレスあんぱんが完成しました


あんぱんをプレスして焼くとこんな感じ

 そうして焼いたあんぱんは、想像以上の美味しさでした。パン生地は、外はカリッ、あんこに接する内側はもっちりもちもち。さらに温められたあんこもホカホカ&ホクホク。ある意味、大判焼きととてもよく似ています。コンビニで買った100円ちょいのリーズナブルなあんぱんが、こうして何倍も美味しくなりました。これはぜひやってみて欲しい!

 さらに調子に乗って、今度は冷凍庫に隠し持っていた「肉まん」にも手を出すことにしました。

肉まんをはさみ焼きにしたらどうなる?


肉まんをホットサンドメーカーで挟んで焼いてみると…

 肉まんも、クロワッサンの時と同様に、ホットサンドメーカーに挟むとなると、やはりためらいが生じます。肉まん職人が生地をこねて寝かせ、ふっくらしっとり仕上げたであろう手間暇を考えると、このふくよかな生地を一瞬で潰してしまうのは、冒涜しているような気持ちになるわけです。

 しかし、筆者はすでに知っています。クロワッサンにせよあんぱんにせよ、空気を含んでふっくらした食品ほど、プレスすることで逆に生地も味わいもぎゅっと凝縮され、新しい美味しさを醸し出してくれることを。というわけで、一気にむぎゅ〜っと圧をかけました。そうして出来上がったのがこちら。


こんがりきつね色に色づいた肉まん(食楽web)

 表面はまるで“おやき”みたいなきつね色。そして、かぶりついてみると、びっくりするほど美味しいんです。表面は餃子の皮のようにこんがりパリッとしていて、噛めば中はしっとりムチムチ。肉のジューシーさと皮のモッチリ感が一体化して、控えめに言って最高。これは、もはや肉まんではなく、まったく新しい食べ物と言っていいでしょう。

検証結果


焼いた肉まんの断面。生地と肉の接地面もムチムチして美味しいです

 というわけで、クロワッサンもあんぱんも、そして肉まんも、サンドイッチメーカーでプレス焼きしたら、新たな味わいに進化することがわかりました。クロッフルも美味しいですが、筆者のお気に入りはあんぱんと肉まん。これらに関しては、むしろプレス前よりも好きです。みなさんもぜひ一度やってみて、その美味しさに感激してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

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