金沢の景観に欠かせない「用水」 どうしてたくさんあるの?

2018年2月5日(月)7時1分 Jタウンネット

[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2018年1月23日放送の「仰天コロンブス」のコーナーで、金沢の用水について調べていました。


金沢の景観を作り出している用水。市内には55もの用水があります。どうしてこれほどたくさんの用水があるのでしょうか?


時代の流れとともに変わる利用法


金沢市内には、実に55もの用水があります。総延長は150キロメートル、金沢から珠洲市までの距離と同じです。


用水の街といっても過言ではなく、市内中心部を流れる大野庄用水は、金沢城築城など城下町形成に大きな役割を果たしました。


辰巳用水も当時の最先端技術を用いて作られ、江戸時代に金沢城が焼けたときに城に水を運ぶという役割を果たしました。


また、お城の周りの用水は、軍事的役割も高く、生活用や農業用のほかにも多様な目的で使われていました。


用水の多くは江戸時代に作られ、人口の多い金沢は、上記のような多様な利用目的もあり、たくさん作られました。そして、戦災や震災の影響を受けなかったことも、今でも用水が残っている理由であるといわれています。


一時は暗渠(あんきょ)となり、少なくなったのですが、1996年、金沢市では全国初の用水に特化した「用水保全条例」を制定し、用水は再び開渠(かいきょ)されたのです。


今では、用水に石を置くことで流れの速さを変え、生物が住みやすいようにしたり、公園に取りこんでせせらぎを作ったり、景観づくりをしながら用水を保全しています。


今も昔も用途は違えど、コミュニティーにはなくてはならない存在なのです。(ライター:りえ160)

Jタウンネット

「金沢」をもっと詳しく

「金沢」のニュース

「金沢」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ