女性特有の疾患とは?予防と受診のタイミング

2023年2月27日(月)20時50分 ココカラネクスト

 昔テレビ番組で、人間の体幹の骨のレントゲンを見せて、男女の違いはなにかというクイズがありました。

答えは、レントゲンでの違いはないということです。

脳や心臓、肝臓、腎臓、胃、腸、筋肉なども男女で違いはありません。

ではどこが違うのでしょうか?

【関連記事】医者が考える「痛い」病気ワースト5

答えは生殖器ですね。

男性は、精巣と陰茎があり。
女性は卵巣と子宮さらに腟があります。

精巣と卵巣からは性ホルモンが分泌されます。
アンドロゲン(男性ホルモン)とエストロゲン(女性ホルモン)です。
この2つは、精巣と卵巣どちらからも分泌されますが、割合が大きく違います。

男性はアンドロゲン優位で、女性はエストロゲン優位です。

この違いは、脳や骨、筋肉、脂肪、血管などに大きな性差を引き起こします。

骨と筋肉は男性のほうが丈夫。
脂肪は女性のほうが多いが、女性は動脈硬化の進展は遅いので、結果的に女性のほうが男性より長生きします。

さらに女性は、女性ホルモンが周期的にアップダウンしますので、メンタルや免疫が不安定になりがちです。

ですから、女性特有の疾患というと、卵巣・子宮・フェムゾーン(腟と外陰)の病気で、女性がなりやすい病気というと、甲状腺や膠原病などの免疫の病気と、メンタル系の病気です。

卵巣・子宮の病気の予防としては、年に1回は婦人科を受診して経腟超音波検査を受けたほうがよいでしょう。

フェムゾーンのケアに関しては、保湿と骨盤底筋トレーニングが重要です。

免疫とメンタルの病気に関しては、最初は微熱、冷えのぼせや全身倦怠感などの自律神経失調症状がでますので、長く続くならばクリニックを受診しましょう。

また、不安や落ち込みが1ヶ月以上続くならば、メンタルクリニックを受診したほうがいいでしょう。

なんでも早期の対応が早期解決の鍵です。

あと肥満も結構やっかいです。

標準体重は、身長(m)×身長(m)×22です。

5kgオーバーくらいまでは大丈夫ですが、それ以上ならば、ダイエットを考えたほうが良いでしょう。

[文:フェムゾーンラボ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

関口 由紀

神奈川県横浜市出身の医師。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本東洋医学会専門医・指導医、日本透析療法学会専門医、博士、経営学修士。女性医療クリニック・LUNAグループの理事長、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学客員教授を務める。

ココカラネクスト

「女性」をもっと詳しく

「女性」のニュース

「女性」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ