1年を健やかに過ごせるかどうかが決まる3月にオススメの<養生法>とは?人気漢方家「『春の皿には苦味を盛れ』という食養生のことわざがあるほどなので、たとえば…」
2025年3月1日(土)12時29分 婦人公論.jp
(イラスト:stock.adobe.com)
“季節の養生”と呼ばれるほど、季節や暦を重視する「中医学」。そして中医学と実は根源的な理論や原典が共通する「東洋占術」。その二つを組み合わせて、まったく新しい<開運養生>という概念を生み出したのが著書累計45万部の漢方コンサルタント・櫻井大典氏と、メディアで引っ張りだこの占い師・暮れの酉氏です。本稿では、2024年12月に発売されて話題になっている二人の著書『開運養生12か月』から一部を抜粋・編集。春のお彼岸(3月17日)を迎える今取り入れたい「3月の開運法」について紹介します。
* * * * * * *
春は「のびのび過ごす」ことで心身が安定
暖かい日が増え、本格的な「春」の到来が感じられる、3月。
暦の上では、2月の立春から春が始まっていますが、いよいよ体感的にも、それを感じられる頃となるでしょう。
中医学ではこの時期、春の五臓である「肝(かん)」をいたわる養生を意識したいところ。
たとえば、身体を締めつけない服装、深呼吸、早寝早起き、日光浴などは、春の代表的な養生です。
花粉症改善のためのオススメ食材
一方で、もはや俳句では春の季語となった「花粉症」に悩まされる人が多いのではないでしょうか。
『開運養生12か月』(ワニブックス/著:櫻井大典、暮れの酉)
中医学では、花粉症の主な原因を、身体の表面にある「衛気(えき)」と呼ばれるバリア機能の不足にあると考えます。「衛気」が少ないと、花粉などの邪気が身体に入り込んで炎症を起こし、鼻水、目のかゆみといった症状が起きるのです。
では、この「衛気」を補うにはどうしたらよいのでしょうか。
症状やもともとの体質で対策は変わるものの、その根幹となるのは、しっかり食べて、眠り、深い呼吸をすること。
なかでも、消化器系のケアはとくに大切なので、胃腸に負担をかける「肥甘厚味(ひかんこうみ)」(脂っこくて味の濃いものと甘いもの)と「生冷食(せいれいしょく)」(生もの、冷たいもの)は避け、代わりに衛気を補う食材を摂るようにしてみてください。
オススメの食材としては、じゃがいも、キャベツ、もち米などが挙げられます。冬に「肥甘厚味」「生冷食」を摂りすぎると、この時期、花粉症がひどくなる可能性があります。
ティータイムは一石二鳥
特にこの時期、すべての人におすすめしたいのが“苦味”のある食材です。実は「春の皿には苦味を盛れ」という食養生のことわざがあるほど。
たとえばレタスやセロリ、ミョウガなど、少し苦味のある野菜を意識的に摂ってみてはいかがでしょうか。
気軽にできる養生としては、少し苦味のある緑茶、菊花茶、ミントティーなどをいただくティータイムがおすすめです。
春の養生はのびのびと行うことがポイントですから、ほっこりできるティータイムを持つことは、一石二鳥。お茶をブレンドして楽しむのもいいですね。
3月に食べるとよいと言われている「食材」
最後に3月に食べるとよいと言われている「食材」をまとめたいと思います。
●お彼岸(今年は3月17日〜23日)に食べたいもの
春のお彼岸に欠かせない、ぼたもち(おはぎ)。小豆は、疲労やむくみに効果があり「赤小豆(せきしょうず)」という生薬として処方されることもある食材です。
とくに大切なのが、小豆を煮るときに出る最初の煮汁(小豆汁)です。妊婦のむくみにもよく効きますが、持病でカリウム制限をされている方は避けるよう注意してください。
小豆汁は、小豆50gと水1Lを鍋に入れ、アク抜きはせず、とろ火で15〜20分ほど煮て作ります。冷蔵庫で保存し、1日2回、150mlずつ飲んでみてください。
●陰陽のバランスをととのえるもの】
3月20日は春分です。春分以降、昼が長くなっていく陰陽の気が入れ替わるとき。この日を境に陽気が伸び、春の雷鳴が聞こえることも。陽を補うエビ、陰を補うれんこんなど、バランスよくいただきましょう。
●血を補う食べもの
3月の養生のポイントのひとつは、身体に陰(いん)と血(けつ)(潤い、水分、血液)を補い、五臓でいう「肝」の働きを助けること。身体に十分な血をしっかりチャージできる食材として、キャベツ、にんじん、ぶどう、うなぎ、かに、なまこ、牡蠣、牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉、豚ハツ、鶏卵などがあります。
●気を補う食べもの
気を巡らせる「理気(りき)作用」があり、「肝」の血流をスムーズにする食材をとりいれるのがオススメ。この時期なら、三つ葉、クレソン、セロリ、パセリ、柚子、グレープフルーツ、玉ねぎ、ジャスミン茶など。
ーーーーー
以上、新しい1年の始まりである春をいかに快適に、健康に過ごすか。それ次第で、1年を健やかに過ごせるかどうかが決まると言っても過言ではありません。
春に木の枝が健やかに伸びるように、この3月をのびのびと過ごすことで、気が巡り、肝がうまく働き、心も身体も安定するはずです。
*人気占い師が解説!数千年の歴史を持つ「中医学」「東洋占術」を活用した<3月の開運法>はこちら
関連記事(外部サイト)
- 出会いと別れの季節〈3月の開運法〉とは?人気占い師「大きな変化が訪れる春は怒りや動悸などメンタル面での不調が起こりやすくなるので、オススメは…」
- 米軍が<鍼治療>を取り入れたワケ。鎮痛以外の目的として薬物依存症やストレス性疾患はもちろん、今注目されているのは…
- 歩くときはもっと<かかと>に意識を!薄毛に白髪、物忘れに耳鳴り、頻尿やむくみ…中医学博士が教える「腎とかかと」の深いかかわり
- どんなに忙しくても、23時前に就寝すべき理由とは?東洋医学の観点から、睡眠の効果を解説
- 坐骨神経痛がきっかけで東洋医学にドはまり。教えに従い断酒もしたが、甘い物だけはやめられない…それでも健康診断で引っかからない理由