受水槽を撮影→プラモをゲット 「ヒシタンク」のプレゼント企画がニッチすぎると話題

2020年3月3日(火)11時0分 Jタウンネット

「ヒシタンク」という受水槽が話題になっている。


ヒシタンクは給水・給湯用配管や温水式床暖房システムを販売する三菱ケミカルインフラテック(本社:東京都中央区)の製品だ。......と言われても、何のことだかわかる人は少ないはずだ。


こちらの写真を見てもらいたい。


これがヒシタンクだ。名前は知らなかったが見たことはある、という人もいることだろう。


ところでなぜ、ヒシタンクが話題になっているのか。なんでも、同社・設備機器部が運用するツイッター「ひしたんく」が実施しているプレゼントキャンペーンがきっかけだという。


その内容がこちらだ。


【プレゼント企画】
新作ノベルティをゲットするチャンス
条件は以前と同じ
①街中で見つけたヒシタンクを2つ以上、写真付きでこのツイートにリプライして下さい
②確認出来たらこちらからDM送ります
皆様の目はひしたんく特化型になっていることと思います どしどしご参加お待ちしてます pic.twitter.com/VYhbj60gPT
- ひしたんく (@mitsubishitank) February 17, 2020

こちらのプレゼント企画の投稿に、街中で見つけたヒシタンクの写真を2枚、リプライで送ると、ヒシタンクのプラモデルがもらえるという。受水槽のプラモ...なかなかレア度が高そうだ。


この企画は、あるツイッターユーザーが2020年3月1日に紹介したことがきっかけで注目を集めることに。ほかのユーザーからは、


「すごい...すごい謎企画」
「えっ、マジで!?ちょっと欲しい...」
「これヒシタンクって言うのか。時々見るけど何だろうと思ってた」



といった声が寄せられている。


プラモデルは非売品


Jタウンネットは3月2日、三菱ケミカルインフラテックの設備機器部を取材した。


ヒシタンク(受水槽)は主に飲料水の貯蓄を用途とした製品。長年にわたって販売しているが、「B to B製品のため同業者以外にはなじみがないと思う」と担当者は話している。


なぜそのような製品でプレゼント企画を始めようと思ったのか。担当者はその理由を次のように話す。


「みなさまの暮らしの近くにも、この製品が溢れていることを知って頂こうと思ったのをきっかけに広告活動を始めてみました。同時に、世の中には室外機やダムといった製品のファンのコミュニティがあることを知り、そういった製品が既にプラモデル化されていることを知ったのも後押しになりました」



もしかしたら受水槽にもファンはいるのではないか——そう思って活動を続けたところ、ツイッターでは徐々にヒシタンクのファンの方が現れ始めたという。


プラモデルはパーツ10個とシールを合わせることで受水槽を再現。商品は非売品だ。こうしたツイッター以外にも、展示会や取引先などに配布している。


キャンペーンは2月17日にツイッターで発表。3月末まで実施を予定している。


ヒシタンクを見つけるポイントは?


キャンペーン参加者のリプライを見ると、「これですか?」と半ば自信なさげにヒシタンクの写真を送ってくる人が少なくない。なかには判別しきれないので3枚以上送ってくる人や、他社の受水槽と間違えてしまう人も。


ヒシタンクの判別は簡単ではないようだが、コツはあるのだろうか。担当者に聞いてみると、


「一番わかりやすいのは真ん中に四角模様がついていることです。他にも微細な特徴はありますが、なかなか難しいので(笑)一般の方はそれを参考にして頂けると幸いです。
可能であれば銘板を確認するのが手っ取り早いですが、他の方の敷地内に入るといったことはないようにお願いしております」



おわかりいただけるだろうか...ヒシタンクにはうっすらと四角いくぼみが付いている。


今回のようなプレゼント企画は過去にも違った景品実施したことがあり、当時の参加者は30〜40人程。プラモデルのプレゼントはこれが初めてだ。


担当者は今回の企画がツイッターで話題になったことについて、


「まさかここまで反響があるとは思っておらず一同驚いております。あまりにもニッチな製品ですので。笑
皆様の投稿を見させていただくとジオラマに使えそう、といった声や街歩きの楽しみになったという声が多い気がします。これを機に、ひっそりと街中に存在しているヒシタンクの存在を意識して頂ければと思います」



と話している。

Jタウンネット

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