どうしてこうなった... 長崎で目撃された歩道橋が「階段の街」にふさわしすぎる

2023年3月10日(金)17時6分 Jタウンネット

長崎市は、海と山に囲まれている。中心部は平坦で、長崎港を中心にすり鉢状になっている。

だから、坂や階段が非常に多い。「坂の街」「階段の街」なんて呼ばれるほどだ。

2022年2月23日、ツイッター上にそんな長崎の「らしさ」が詰まった写真が投稿された。

ツイッターユーザーのべーた(@onecuprain)さんが投稿した写真を見ると、コンクリートの階段の途中に、クリーム色の柱が建てられている。

その上には踊り場があり、そこからさらに階段が。辿っていくとコンクリートの階段と交差しているのがわかる。

べーたさんによると、クリーム色の柱が支えているのは長崎市の国道324号線沿いにある小島町歩道橋。

なぜこんなに複雑で入り組んだ構造になったのか。長崎には同様の歩道橋が複数あるのか。Jタウンネット記者は歩道橋を管理する長崎県庁・長崎振興局道路維持課を取材した。

階段・階段・階段!

道路維持課の職員によると、小島町歩道橋が建てられたのは1969年。今となっては詳しいことはわからないが、建物が多い地域で、市立小島小学校の通学路でもあるため、建設要望があったのではないか、とのこと。

では、なぜ階段に重なる形になったのか。記者の質問に職員は「地形に合わせて歩道橋を作ったのではないか」と推測する。

「歩道橋の出入口は道路の歩道に作られるのが一般的です。しかし、小島町歩道橋がある場所は歩道が狭く、出入口を作るスペースがありません。そこで階段に作られたのではないでしょうか」(道路維持課の職員)

Googleストリートビューで小島町歩道橋がある場所を確認すると、確かに歩道が狭い。

北西から南東へ走る道路の北側は1人通るのがやっとの幅しかない。南側には防護柵があって歩道作られているが、こちらもそれほど広くはないように見える。歩道橋の出入口を設けるほどのスペースの余裕はなさそうだ。

なお、長崎県が管理している歩道橋で階段の途中から伸びているのは小島町歩道橋だけ。階段の町・長崎を体感したい人は、一度訪れてみるといいかもしれない。

Jタウンネット

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