失神、パニック…「こっくりさん」で女子高生28人が病院に緊急搬送される! 集団ヒステリー? 過去に精神病になった人も

2023年3月10日(金)17時0分 tocana


 昭和の日本では、こっくりさんを行った生徒が集団ヒステリーを起こしたという事例が複数報告された。学校によってはこっくりさん禁止令が出るなど社会問題化したが、こっくりさんによる集団ヒステリー事件は今も海外で起こっている。


 先日、コロンビアのガレラス教育機関にて、授業中に複数の女子生徒が失神やパニックなどの症状に見舞われる事態があった。病院に運ばれた女子生徒は28人にものぼった。教育機関の責任者であるヒューゴ・トーレス氏はビデオ声明で、生徒達の症状については医師からの診断を待っている状況であり、保護者らには平静を保つよう促した。


 生徒達が「授業中に失神した」理由は不明となっているが、多くの保護者は「子どもたちが授業中にウィジャボードを使ったことが原因で入院することになった」と考えているようだ。ある母親は、「うちの子たちはいつも朝食をしっかり食べているので、今回の事件が単なる栄養不足によるものとは思えません」とし、一度に多くの子供たちが入院した理由を調べるよう他の保護者らに呼びかけていた。


 降霊術や心霊術に用いられるウィジャボードは、アルファベットや数字、「Yes」「No」といった文字が書かれたボードと、文字を指し示すための小さな板(プランシェット)からなる占い用の文字盤である。ボードを囲む数人の参加者がプランシェットに指を置き、幽霊や精霊などを呼び出して質問を投げかけると、プランシェットがひとりでに動き出して答えを指し示すというもの。日本のこっくりさんと似たような遊びだ。


 2018年に専門誌「Phenomenology and the Cognitive Sciences」に発表された論文によると、ウィジャボートを動かしているのは参加者の無意識らしいことが明らかになっており、超自然的な力ではなさそうだということが示唆されている。


・コックリさんやウィジャボードは何故動いてしまうのかが解明される! 幽霊や精霊の存在は…!?


 しかし、2015年にはペルーの首都リマで、18歳の少女がスマホアプリで降霊中に悪魔に取り憑かれてしまったという、ショッキングなニュースが報じられた。現地紙が伝えたところによると、少女は友人らとウィジャボードで遊んだ後、引きつけを起こし、口からは泡を吹いたという。病院では別人のような言葉遣いと声色で暴れ回り、精神病棟で治療されることになった。


・恐怖! 海外版コックリさん「ウィジャボード」の降霊アプリで悪霊に取り憑かれた少女→精神病棟へ


 とはいえ、今回の事件に関してまだ公式にウィジャボードが原因だとは発表されていない。海外ニュースサイト「Indy100」は、今回の騒動に対するトーレス氏の見解を次のように伝えている。


「報告された事例を踏まえ、一連のコメントがコミュニティに放たれ、事態の解決に役立つどころか混乱を招き、我々の仕事にとって不利な環境となりました。教育機関は市民の皆様に対し、早期の判断や診断を行わないよう、謹んでお願い申し上げます」


 学校側が生徒の医学的診断に関する最新情報をいつ発表する予定なのかは、今のところわかっていない。地元当局も、警察の捜査が行われているかどうか明らかにしていない。あまりに発表が遅すぎることから不信感を覚えている人々が増えてしまったのかもしれないが、ともあれ今後の調査結果に期待したいところだ。


参考:「Daily Star」ほか


【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】



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