最高の味噌汁が作れる! プロが教える「基本のだし」と「うまい味噌汁」の作り方【基本の料理】
2023年3月12日(日)10時50分 食楽web
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日本の家庭料理の中心的な存在であり続ける、白いごはんと「味噌汁」。最近では「一汁一菜」の素晴らしさが改めて注目され、腸活やタンパク質ダイエットの料理としても、「味噌汁」(ダイエットにはタンパク質入りの具だくさんな味噌汁)が活用されています。
古くから「味噌は医者いらず」と言われるように、みそ汁には優れた栄養素がたくさん含まれています。例えば、抗酸化作用のある大豆イソフラボンやビタミンEなどが含まれ、がんや生活習慣病のリスクを下げる効果も期待できるのだそう。
毎日1、2回の「味噌汁」が健康の秘訣になるかもしれませんね。
そんな素晴らしい日本食をおいしく味わうには、「だし」の取り方がとても重要。そこで、フードクリエイターユニット「東京ソロごはん。」に、様々な料理で活用できる「合わせだし」(一番だしと二番だし)の取り方を教えてもらい、おいしい「豆腐の味噌汁」を作ってもらいました。
「一番だし」と「二番だし」でどう違う? それぞれの「合わせだし」の取り方
昆布と花かつおを使った旨みの強い「合わせだし」の取り方を、一番だし、二番だしに分けてご紹介します。
「一番だしは雑味がない上品な味と芳醇な香り。二番だしは香りはやや弱くなりますが、しっかりとした味わいになります。味噌汁には二番だしの方がおすすめで、煮物などの濃い味付けをする料理に合います。一番だしで作る味噌汁もおいしいですが、お吸い物や茶わん蒸しなど素材を活かす料理に一層、相性がいいですよ」(東京ソロごはん。)
◎材料
〈一番だし〉※出来上がり700ml程度、冷蔵で3日間保存可能
・水……1L
・昆布……10g
・花かつお……25g
〈二番だし〉※出来上がり350ml程度
・一番だしの残りの昆布と花かつお
・花かつお……10g
・水……500ml
◎一番だしの作り方
1.昆布の表面を乾いた布巾やペーパーで拭く
<point>表面に砂やほこりなどのよごれがついている場合があります。白い粉は旨み成分なのでふき取らなくて良し!
2.水に昆布を30分〜1晩、浸ける
<point>夏場は30分、冬場は1時間半。長時間おく場合は冷蔵庫にいれましょう
3.鍋に 2を入れて弱火にかけ、昆布のふちに小さな泡がつく程度(60度)で昆布を引き上げる
<point>弱火でじっくり旨みを引き出そう。80度以上になると昆布のぬめりや臭み、雑味が出るので要注意!
4.中火にして小さな泡ができてきたら(85度)火を止め、花かつおを加え、2分おく
<point>鰹節に含まれる旨み成分が最もよく溶けだす温度。雑味が出るので、菜箸でかつお節を沈めたりせず、自然に沈むのを待ちましょう
5.キッチンペーパーを敷いたざるで 4をこす
<point>かつお節のえぐみが出てしまうので絞らないのが大事
◎二番だしの作り方
1.鍋に一番だしの残りの昆布と花かつおと水を入れ中火にかけ、煮立ったら弱火にして5分加熱し火を止める
<point>だし材料に残っている旨みを煮ながら引き出そう
2.さらに花かつおを加え、2分おく
3.キッチンペーパーを敷いたざるで 2をこす
「豆腐の味噌汁」レシピ
おいしいだしの取り方を覚えたら、シンプルにおいしい「味噌汁」をお好きなだしで作ってみましょう。
◎材料(一人分)
・絹ごし豆腐……1/8丁
・長葱……1/8本
・だし……200ml
・味噌……大さじ1
◎作り方
1.豆腐は1cm角に切る。長ねぎは小口切りにする
2.鍋にだしを入れて中火にかけ、煮立ったら 1を加える。再び煮立ったら火を止めて、味噌を溶き混ぜる
3.器に盛る
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美しく香るだし [食楽web]
「だし」を取るのはそんなに難しいものではありません。丁寧にだしを取っている間から、食欲をそそる香りに癒され、好きな味噌を加えれば、それはおいしい一杯が出来上がりますよ。ぜひ他の料理にも活用ください。
◎料理家プロフィール
東京ソロごはん。
フードコーディネーター・ウエッティと、フォトグラファー・はしもっちゃん 2人によるフードクリエイターユニット。「ひとりごはんが楽しくなるお料理」を毎週金曜日18時YouTubeにて動画配信中!
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCO05XWrZil_Yc3evcaei4dg/featured
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