ビジコンを戦った高校生たちが東京上空をヘリで周遊! セコムが「マイナビキャリア甲子園」の慰労会を開催

2025年4月8日(火)14時0分 マイナビニュース


国内最大級の高校生ビジネスコンテスト「マイナビキャリア甲子園」の第11回大会が幕を閉じた。今大会は過去最高となる全国3,136チーム、計1万1,595名の高校生がエントリーし、かつてないほどの盛り上がりを見せた。しかし、実は物語にはまだ続きがあったらしい。
3月下旬、新木場・東京ヘリポートには「セコム」のお題に挑んだ高校生たちの姿があった。
○■セコムが準決勝進出チームを招いて慰労会を開催
マイナビが運営する高校生向けビッグプロジェクト「マイナビキャリア甲子園」。全国の高校生有志がチームを組み、参加企業が設ける“テーマ(お題)”に挑戦し、アイデアを競うビジネスコンテストだ。
参加企業のひとつであるセコムは今年、「セコムグループの力を使って、5年後のあなたの日常にポジティブインパクトを起こす “遊び心”ある新サービスとは」というテーマを設定。結果、セコムを代表して決勝戦に臨んだ高校生チーム「HIGH TIDE」が見事、特別賞に輝いた。
セコムはその慰労会を3月28日、東京ヘリポートで開催。なんと、セコムが所有する高性能ヘリコプター「シコルスキー S76型」で東京上空を巡る周遊ツアーをプレゼントするという。しかも準決勝進出チーム全員に、である。
「海上保安庁なども使っている中型ヘリで、最大で12名まで乗ることができます。トランプ大統領も同じ機体を自家用ヘリとして所有していて、以前はイギリス王室も同じものを使っていたようです」(セコムの操縦士・柴田篤俊さん)
セコムはこのVIP御用達のヘリを、社員の移動や機材の運搬、災害時における人員や救援物資などの空輸といった用途で使用しているという(ちなみに、同レベルのヘリを操縦士付きでチャーターすると、1時間あたり100万円くらいかかるのだとか……!)。
セコムでマイナビキャリア甲子園を担当する沙魚川久史さんによると、昨年までは決勝チームのみを慰労会の対象としていたようだが、今年は準決勝に進出した全てのチームに声をかけたという。
「例年、準決勝敗退チームは涙を飲んで帰宅していくのですが、今年はどのチームも最後まで残って、『フィードバックをください』『どういう風に企画を作ればいいのか教えてください』と行列を作っていたんです。それが僕の中ですごく印象的でした。
しかもみなさん優秀で、どのチームが決勝に行ってもおかしくない状況でもあった。なので、今年はHIGH TIDEを労うとともに、『みんなを決勝に選んであげられなくてごめんね』という気持ちで全員の慰労フライトをしてあげたいなと思ったんです」(沙魚川さん)
○■いざ、セコムのヘリコプターで東京周遊ツアーへ!
フライトは計3チームに分かれて実施。この日の関東は午前中、広範囲で雨に見舞われていたが、フライトの時間は奇跡的に晴天に恵まれた。その直後には再び曇天になったことを考えると、まさに奇跡としか言いようがないタイミングである。
滑走路から勢いよく飛び立っていく飛行機と違い、ヘリコプターはゆっくりとフワフワ浮き上がっていく感覚。最初は機体も少し揺れた気がしたが、高度を上げてからはほとんど揺れなどは気にならなかったし、快適そのものだった。
東京ヘリポートから飛び立ち……
進行方向左に江東区や江戸川区の景色を望みつつ……
右手には東京ディズニーリゾートが広がる。ディズニーランドを上から見るなんて、ある? これは高校生も大人も関係なく大興奮すること必至の絶景だ。
ヘリはスカイツリー、両国国技館、東京駅、国立競技場、東京ドーム、新宿、渋谷……などなど、東京のあらゆる観光名所を周回。HIGH TIDEが在籍する早稲田大学高等学院の上空を飛行するという粋なサプライズも用意された。
時速は200km超。当然、信号もないので、東京という街が狭く感じるほど縦横無尽、かつ猛スピードで各所を駆け巡った。どのチームの高校生も、生涯忘れられない思い出になったに違いない。
慰労フライト後、マイナビキャリア甲子園を終えた今の想いについて、改めて沙魚川さんに伺ってみた。
「我々は就活目的でマイナビキャリア甲子園に参加してるわけじゃないんです。やっぱり若い世代の価値観が5年後、10年後の社会を作っていくわけじゃないですか。だから、我々も新しいことをやっていかなきゃいけない。そのために、どうやったら若い人たちの価値観を知れるかなと考え、マイナビキャリア甲子園に参加してるんです。
つまり、みんなが未来に向けてどんな課題を持っていて、どんな社会を作りたいと思っているのかを知れたら、それだけで十分成果があるんですよ。優勝するかどうかは、あくまで“お祭り”みたいな話だと思っているんですね。
もちろん、参加してくれている学生たちは違いますよ。全員が本気で『優勝してやる!』という気持ちですから、我々も全力で応援しますし、合宿やメンタリングにもとても力を入れています。それは我々のためというより、高校生のみなさんに『セコムを選んでよかったな』って思ってほしいからですね」(沙魚川さん)
マイナビキャリア甲子園を走り抜けた高校生たちは今、何を思うのか。特別賞を受賞した「HIGH TIDE」に話を聞いた。
「そんな簡単に勝てないんだな、って思いました。自分的には優勝すると思って挑んだので、勝てなかったときは悔しかったですし、やっぱり『ビジコンに勝つ』っていうところで留まっているわけにはいかないので。もっと自分で行動を起こしていかなきゃいけないなっていうことを、高校生活の最後に改めて感じました」(濱田さん)
「僕はこういう大会に出たのが初めてで、もともとは本当にビジネスや企業について何も考えてなかったんですよ。『普通に高校生活を楽しもう』みたいな。だけど、最後にマイナビキャリア甲子園に参加して、今からちゃんと将来に向けた準備というか、何か行動しないといけないな、みたいな危機感を感じるようになりました」(北西さん)
さらに、今大会を伴走したセコムに対する思いを尋ねると、HIGH TIDEの2人は「セコムでよかった」と即答する。
「本当に人が素晴らしくて、僕たちだけでは達し得なかったところまでサポートしてくれましたし、フィードバックにも“納得感”があるんですよね。優秀な人ばかりですごく勉強になったし、もしセコムじゃなかったら反発したりもしていたんじゃないかなと思います。本当にセコムでよかったし、今は優勝できなかった悔しさより、セコムで戦えてよかったという気持ちのほうが大きいですね」(濱田さん)
「僕も本当にそう思います。セコムはすごく人がよかったし、僕たちのことも子供扱いせず、ちゃんと対等に接してくれました。だけどすごくラフというか、話しやすい雰囲気を作ってくれていたのも嬉しかったですね。エリートのみなさんと一緒にアイデアを考えることができて楽しかったし、自分自身も成長できたなって感じました」(北西さん)
最後に用意された、なんとも素敵なアナザーストーリー。だが当然、高校生たちの挑戦はここで終わりではない。マイナビキャリア甲子園での経験を糧に、これからどんな未来を描いていくのか。物語はここから本番を迎える。

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