小学1年生が将来就きたい職業ランキング、1位は? - 親が就かせたいのは男女ともに「公務員」

2025年4月8日(火)15時33分 マイナビニュース


クラレは4月3日、新小学1年生の「将来就きたい職業」と、親の「就かせたい職業」に関する調査結果を発表した。調査は2024年5月〜2025年2月、2025年4月に小学校に入学する子ども4,000人と、その親4,000人を対象にインターネットで行われた。
○男女総合「将来就きたい職業」
男女を合わせた総合順位のトップ3は、1位「ケーキ屋・パン屋」、2位「警察官」、3位「スポーツ選手」となった。男の子に人気の「ユーチューバー」が、今年は女の子の票も集めて総合10位に入った。10年前・20年前と比較すると、「警察官」「消防・レスキュー隊」への関心が高まっていることがうかがえる。
○男の子が「将来就きたい職業」
男女別に見ると、男の子は「警察官」が「スポーツ選手」を抜いて2年ぶりに1位に返り咲いた。20年前は「スポーツ選手」一強だったが、近年は「消防・レスキュー隊」も加わり三強となっている。
「スポーツ選手」の内訳をみると、「サッカー」46.4%と「野球」25.3%で約7割を占めている。世界を舞台に多くの日本人が活躍している両競技だが、「サッカー」はピークの2012年(67.6%)からは大きくポイントを減らしている。一方の「野球」は2011年以降の15年間で最も高いポイントになった。
「ユーチューバー」は前年からポイントを伸ばし、過去最高に並ぶ5位となった。2016年に初登場した際は、回答者は1人だけだったが、2020年には早くも10位に入り、その後はずっと10位以内をキープ。男の子の憧れの職業の1つとして定着しした。
「大工・職人」は、かつてはトップ5の常連で、2002年は2位に入ったこともあった。過去2年は11位以下だったが、今年は9位に復帰。デジタルネイティブの令和キッズにも、日本人のものづくり志向は受け継がれているようだ。
「販売・接客業」は11年ぶりに20位以内に上がり、13位に入った。内訳をみると、身近なところで働く「ファーストフードの店員」や「スーパーのレジ係」など。コロナ禍でデリバリーサービスも普及したが、明るい笑顔でてきぱき働く制服姿に憧れる男の子が増えているようだ。
○女の子が「将来就きたい職業」
女の子が就きたい職業は、今年も「ケーキ屋・パン屋」が、頭一つ抜けた1位となった。内訳は「ケーキ屋」「パティシエ」が約8割を占め、「ドーナツ屋」や「クレープ屋」といった回答もあり、おいしくて見た目のかわいいスイーツに夢中であることがうかがえる。しかし今年の比率を見ると、20.2%で過去最少となっている。女の子が魅力的に感じる職業の幅は年々広がってきているようだ。
「警察官」は5位となり、2015年以来11年連続で10位以内に入った。男の子と同じく女の子にとっても憧れの職業となった。
「アイスクリーム屋」は3年連続で順位を上げて4位となった。20年前と比較するとポイントは6倍以上(0.8%→5.3%)で、人気職業の1つに定着したようだ。
「花屋」は昨年の4位から順位を下げて過去最下位の7位だったが、20年前から10位以内をキープし続けている。「ケーキ屋・パン屋」「アイスクリーム屋」と同様に、大好きなものに囲まれて働く店員さんの姿が、女の子の心を捉えているようだ。
男の子の上位に定着しつつある「ユーチューバー」だが、女の子でも年々人気が上昇している。今年は13位で、順位・ポイントともに過去最高となった。
○男の子の親の「就かせたい職業」
男の子の親の「就かせたい職業」では、「公務員」が群を抜いて1位となった。今年もポイントを伸ばした「会社員」は5年連続で2位。20年前と比べて倍近く増えている(6.6%→11.8%)ことからも、親からの人気が高まっていることがわかる。
○女の子の親の「就かせたい職業」
女の子の親の「就かせたい職業」では、1998年から27年連続でトップを守ってきた「看護師」が2位に落ち、「公務員」が初の1位となった。「看護師」は依然として根強い人気があるが、10年・20年前と比べるとポイントは減少傾向。世の中の役に立つ大切な仕事と分かっていても、我が子に苦労はさせたくないという親心がうかがえる。
1位の「公務員」は、ポイントは昨年からほぼ横ばい。3位の「会社員」は、男の子の親と同様、3年連続でポイントを伸ばした。

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