極太うどんが一本しか入ってない!? 京都・北野天満宮門前の老舗『たわらや』の「名物うどん」を食べてきた

2023年4月8日(土)10時49分 食楽web


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●京都で400年続く老舗のうどん店『たわらや』には1本でできた極太の「1本うどん」と言う名物メニューがあるそう。実食調査してきた。

“うどん”というと数ある麺類の中で太さのある種類ですが、そのうどんの中で飛び抜けて太く長く作り、丼の中にたった1本だけ入った通称「1本うどん」というメニューが存在するという情報をゲット。

 この珍しいうどんが食べられる場所を探すと、意外なことに「学問の神様」として知られる京都・北野天満宮の門前の店で食べられるらしく実際に行ってきました。

北野天満宮門前で400年続く老舗うどん屋『たわらや』

 今回紹介する『たわらや』があるのは、菅原道真公を祀り「天神さん」の愛称でも知られ、京都でも有数な梅の名所でもある「北野天満宮」の目の前。

 北野天満宮への参道にあたる御前通(おんまえどおり)を少し南に下った場所にお店を発見。老舗のうどん屋という感じの店構えだなと思っていると、なんと築400年とのこと。さすがは古都 ・京都、歴史の規模がちょっと異次元レベルです。

 入り口を抜けて席に座りメニューを確認すると、「名物うどん」というメニューを発見。これこそお目当ての一本うどんとなっています。


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 メニューを見てみると、ボリューム少なめという何とも正直な記載。丼が一緒になっているセットもあるので、京都らしいメニューの「衣笠丼」を注文してみました。

実際に見るとビックリする通称「1本うどん」。その味わいは?

 注文後しばらくして到着したのがこちら。確かに極太のうどんが丼の中で渦を巻いています。

 太さもそうですが、長さも気になります。一体どれくらいの長さがあるのか箸上げにチャレンジ。腕の長さいっぱいに持ち上げても、まだ端っこは見えないとんでもない長さ……。と思っていると、丼の中に麺がもう1本あります。1本だとばかり思っていたうどんは実は2本ありました。

1本の長さは1メートル50センチ!?

 実はあまりの長さでのどに詰まらないための配慮や、食べづらさ解消のために1本のうどんを半分に切って2本にして提供しているそうです。

 ちなみに平均的なうどんは3センチほどらしいのですが、こちらのうどんは75センチほどあるらしく、本来の長さはさらに倍の1メートル50センチ近く。それを1時間ほどかけてじっくりと茹でて提供しているそうです。

1本うどんを食べるなら丼とのセットがオススメ


「名物セット」名物うどんとハーフ衣笠丼 1350円

 それではいただきます。まず麺ですが、やはり太さがすごくて親指くらいあります。表面はツルっ、麺の中心はコシというより少しモチモチゴワッ。うどんの範疇からはみ出して団子汁のようでもあり、極太の麺はかなり小麦の香りが強く感じられます。

 ダシはカツオの風味が香る、キリっとスッキリとした印象。一緒に添えられた生姜を加えてピリッとした方向へ味変させて食べるスタイルは、シンプルで真面目なおいしさと相まって、うどん好きの人にはたまらない一品です。

京都定番の丼メニュー「衣笠丼」もぜひ

 一緒にいただいた「衣笠丼」は、油揚げとネギやかまぼこを卵でとじた親子丼の油揚げバージョンというメニュー。京都では定番の丼料理となっています。

 お揚げさんを使ったヘルシーなバージョンの親子丼かと思って食べ始めましたが、クシュっという食感は独特で、親子丼とはまた違う魅力があり、1本うどんと併せて食べるとかなりのボリュームのある定食となりました。

まとめ

 京都でも有数の神社の門前にあり、歴史深いお店で食べる通称「1本うどん」。こんなユニークな料理も京都ランチにピッタリのメニューとなっています。ちなみに、「名物うどん」は13時過ぎには売り切れる場合が多いため、電話で事前確保できます。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO

たわらや

住:京都府京都市上京区御前通今小路下ル馬喰町918
TEL:075-463-4974
営:11:00〜16:00(L.O.15:30)
休:不定休

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。

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