「塩より砂糖のほうが大問題。花粉症などのアレルギー症状とも密接な関係がある」アレルギー専門医が実践する健康法とは

2025年4月9日(水)12時30分 婦人公論.jp


(写真提供:Photo AC)

「人生100年時代」少しでも長く健康でいたいと思うものの、予防医療や健康術が世の中にあふれ、結局何が健康にいいのかわからない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、スーパードクター17名が専門医ならではの知恵ある健康習慣を解説した書籍『名医に聞く健康法』から一部を抜粋し、医師自身の〈私の健康法〉をお届けします。今回紹介するのは、国立病院機構相模原病院 臨床研究センター臨床研究推進部 アレルゲン研究室長・福冨友馬先生の健康法です。

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砂糖をとりすぎない


鼻炎悪化の恐れも。塩より砂糖に注意

患者さんにもふだんよく言っていることですけど、砂糖をとりすぎないように意識しています。コーヒーはブラックですし、スイーツなどの甘いものもあまり口にしません。

砂糖は代謝するのにビタミン・ミネラルを消費するので、とりすぎるとビタミン・ミネラル不足に陥ってしまう恐れがあるのです。

しかし、甘いものが大好きという患者さんは、控えてくださいといってもなかなかやめてくれません。

甘いものには、タバコやアルコールと同じように依存性があるというのが、困ったところです。

アレルギー専門医の立場からすると……


日本は塩分については声高に言いますが、砂糖については、皆さん、そこまで危険視していないように思います。とりすぎると太る、くらいの感覚ではないでしょうか。

しかし、アレルギー専門医の立場からすると、塩より砂糖のほうがよっぽど問題です。砂糖は花粉症などのアレルギー症状とも密接な関係があり、とりすぎは鼻炎などのアレルギー症状を悪化させます。砂糖を控えるようにするとアレルギー症状は改善します。これはまさに私が診療の現場でたくさん見てきたことです。

WHOも砂糖の摂取の目安を、1日にとる総エネルギー量の5%未満に抑えるべきというガイドラインを発表しています。

砂糖は料理などにも使われるほか、加工食品や清涼飲料水などにも含まれていますから、皆さん、気づかないままにそれなりの量を摂取しているかもしれません。

ビタミンDはサプリで


近年、ビタミンDが免疫機能やアレルギー症状と深い関わりがあることがわかってきています。しかし、ふつうの生活でビタミンDの量を増やすのは、なかなか難しい。

ちょっと食事を意識しただけではあまり量を増やすことができませんから、サプリメントで補うようにしています。


(写真提供:Photo AC)

また、ビタミンDは日光に当たることでも生成されます。

私の場合は運動もかねて、病院までの通勤は歩いて通っています。片道20分ですから、行き帰りで40分。この時間でたっぷり日に当たるのと運動不足の解消をしています。

※本稿は、『名医に聞く健康法』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。

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