孫が綴る佐藤愛子さん101歳の姿「入居中の施設で転倒した祖母が顔面強打!検査のために救急車に乗り込んだ結果…」【漫画】

2025年4月16日(水)12時30分 婦人公論.jp


救急車に乗るの初めてだ…

101歳を迎えた作家の佐藤愛子さん。100万部突破の『九十歳。何がめでたい』(2016年、小学館)をはじめ、ユーモアエッセイで長く人気を博しています。百寿者とは思えぬ仕事ぶりの一方で、家族からみた佐藤愛子さんの姿とは。孫の杉山桃子さんがコミックとエッセイで描く『婦人公論』の新連載「うちのばあさん101歳」。第3回目は「酔いどれ孫と骨折ばあさん」。

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酔いどれ孫と骨折ばあさん


担当編集者のN氏とチェーンの焼き鳥屋で1杯370円のワインを浴びるほど飲んでいた時だった。

母から祖母が緊急搬送されたと電話があった事実は覚えているのだが、何を言われたかは全然記憶にない。

病気で運ばれたのか、怪我で運ばれたのかもわからないまま、とりあえずタクシーを走らせたらしい。走らせたことは覚えていないが、財布にタクシーの領収書があったから走らせたのだろうと思われる。

泥酔した頭で「祖母は家族の顔を見ると家に帰りたがる、顔を隠そう」と思い、私は極力祖母に顔を見られないようにしていた。

ポケットに手を入れていたせいで


酔いも醒めた頃、ホームのスタッフSさんに「祖母は私に気づいているようでしたか?」と聞いてみると「なんだか似てる人がいるなあ、ぐらいには思ったんじゃないでしょうか……」との答えだった。

気づいていたとしても、こんな酔っ払いが自分の孫だとは思いたくなかったのかもしれない。

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