新宿駅の改札内でお茶漬けを食べた後、向かいの店を見て「冷静に考えたらヤバいな」となった

2024年4月20日(土)14時30分 ロケットニュース24

いま、新宿駅の改札内がアツい。人が多くて暑苦しいという意味ではなく(それも若干あるが)、グルメスポットが誕生したという意味でアツい。

ちょっと前(2024年4月17日)にオープンした「イイトルミネ(EATo LUMINE)」である。先日公開した記事でも紹介したから覚えている人だっているかもしれない。

そのエリアの中に、お茶漬け&おにぎりの店がある。『お茶漬けおにぎり 山本山』といい、名前からわかる通り海苔の “山本山” の新業態だ。

山本山といえば、私(1981年生まれ)にとっては「上から読んでも山本山、下から読んでも山本山」というCMが真っ先に頭に浮かぶが、今の若い人は知らないだろうな〜。あのCMの海苔メチャクチャ高級感があって美味そうだったんだよな〜

……ってことを思い出していると、なんだか海苔茶漬けを食べたくなってきたので、店に入ってみることに。

メニューのラインナップとしては、海苔だく茶漬けが1200円、高菜明太茶漬けが980円、鮭いくら茶漬けが1300円、漬けマグロ茶漬けが1350円、炙りホタテと明太子のバター茶漬けが1500円、おにぎりセットが680円……という感じ。

お茶漬け&おにぎりをメインに据えている一方で、ビール(680円)&ハイボール(680円)やそれらに合うメンチカツ(500円)や唐揚げ(4個480円)も置いているところに注目である。飲めるお茶漬け屋って、冷静に考えたら攻めてるな。

ただ、私はとにかく海苔茶漬けが食べたかったので、オススメのマークがあった「海苔だく茶漬け」を注文した。ちなみに、ご飯の量は選べて大盛りでも無料

そして数分後、出てきたのは……

こんな感じ。ご飯の量を普通にしたにもかかわらず、メインのお茶漬けは結構な存在感。そこに海苔が大量に盛られているのに、どこか品の良さを感じさせるのはなぜだろう?

また、セットにはひじき等の小鉢も添えられているほか、特徴的なのは「ほうじ茶」ってこと。

ほうじ茶でお茶漬けはやったことがない。美味いのだろうか? と気になってググったら、そこに醤油を入れたら激ウマだとロケットニュースに書いてあった。

今回私が食べたのは醤油を入れるスタイルではないが、それでも十分に激ウマだった。

あっという間に食べ終わり、「ごちそうさま」と言って店を出る。そしたら……

向かいの店が寿司屋であることに気づいた。そうか、ご飯系の店が向かい同士にあるんだな──と思った数秒後、これは結構とんでもないことではないか? という気がした。

というのも、「寿司とお茶漬けのどっちを選ぶ?」と言われたらひと昔前なら勝負にならないからだ。早い話が、お茶漬けは寿司のライバルになるような存在とは思えなかった

特に、京都出身の私にとってお茶漬けは身近すぎて「家で食べるものであり、外でお金を払って食べるもんじゃない」という思いが強い。そんな化石的価値観をなぎ倒し、お茶漬け市場を拡大しただけですごいこと。

しかもいま、お茶漬けを「1000円以上払って食べる価値があるもの」にしようとしているのだから、関係者の努力に脱帽する思いである。

ちなみに、後日その寿司屋(立鮨 すし横)にも行ってみた。メニューを見たところ……

ヒラメ、イクラ、ウナギ、上アナゴは1貫250円、中トロは1貫350円、ウニは1貫450円、イカは2貫で160円、マグロやアジ、エンガワなどは2貫で320円……という感じ。

スシローやくら寿司、はま寿司よりは若干割高だが、味の方もそれらTOP3より明らかに上という印象だった。

ただ、ここで寿司の味の方は一旦置いておこう。お茶漬けに話を戻すと、中トロ1貫350円で売っている寿司屋の向かいで、1000円以上のお茶漬けが売られているということになる。

月並みだけど、時代は変わると思わずにいられない。まぁ、それを言い出したら、駅の改札内にお茶漬け屋や寿司屋などがあること自体、冷静に考えたらすごいのだけど。

参考リンク:お茶漬けおにぎり 山本山、EATo LUMINE
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

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