フライパンの表面加工を長持ちさせるには? 企業が教える5つのコツに「なるほど」

2025年4月22日(火)17時20分 grape

※写真はイメージ

フライパンの表面加工にはフッ素樹脂加工、ダイヤモンドコート、セラミックコートなどさまざまな種類があります。

多くの表面加工は1〜2年、長い物で3年が寿命といわれていますが、それよりも早く「傷んできた」と感じることはないでしょうか。

「買い替える頻度が高い」「使い始めたばかりなのに焦げ付く」という人は、フライパンの使い方を見直してみましょう。

アサヒ軽金属工業株式会社のウェブサイトでは、フライパンの表面加工を長持ちさせる5つのコツを紹介しています。

フライパンの表面加工を長持ちさせるポイント

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鉄のフライパンは油ならしをしたり、火にかけて水分を飛ばしたりと細かな手入れが必要です。一方加工が施された一般的なフライパンは、そこまで注意が必要だと感じないかもしれません。

加工が施されたフライパンの場合は、使う前や片付ける前の手入れよりも『使っている最中』に注意が必要です。

1.強火で調理し続けない

炒め物は強火で手早く調理するイメージを持つ人は多いでしょう。しかし、最初から最後まで強火で調理をすると、表面加工を傷めてしまいます。

必要以上の強い火力は、表面加工のフッ素樹脂塗膜層を早く劣化させる原因になってしまいます。
適温後は必ず弱火以下で使用してください。

アサヒ軽金属工業 ーより引用

調理する時は、まず『強火で1〜2分加熱』して適温にし、適温になったら『弱火』にしましょう。IHコンロを使っている場合は中火で適温にし、その後弱火にします。

フライパンの適温は『水滴がコロコロ弾く』状態です。「そろそろ温まってきたかな」と感じたら、少量の水をフライパンに入れて確認しましょう。

強火で調理するのと同じように、空炊きも表面加工を傷めてしまいます。適温になったらそのままにせず、すぐに調理を始めましょう。

2.金属製の調理器具を使わない

金属製のへらやお玉を使うと、フライパンの表面が傷付いてしまいます。また、フライパンの上に金属製の型をのせるのもNGです。

木製、ナイロン製、耐熱シリコン製の調理器具をお使いください。

アサヒ軽金属工業 ーより引用

ヘラやお玉だけではなく、型にもシリコン製の物があります。よく使う調理器具が金属製である場合は、思い切って買い替えるのも1つの方法です。

3.素焼きに向かない食材の調理を避ける

鉄フライパンはゴボウやナス、トマトなどアクや酸味のある食材の調理に向いていません。

それと同じように、表面加工がされたフライパンにも調理に向かない食材があります。

お餅、なす、さつまいもの素焼きをすると、食材に含まれるアクやヤニがこびりつき、シミ状の汚れが残ります。また、表面加工の劣化や腐食の原因にもなるのでご注意ください。

アサヒ軽金属工業 ーより引用

お餅やナスなどを素焼きしたい時は、薄く油を引いたりクッキングシートを敷いたりしてから調理するようにしましょう。

4.でき上がった料理を入れっぱなしにしない

※写真はイメージ

帰宅時間がバラバラの場合、家族全員そろって食事をとれないこともあるでしょう。

温め直すことを考えれば、フライパンにそのまま入れておくほうが効率的です。

しかし、でき上がった料理をそのままにしておくと塩分がフライパンの中に入り込み、表面の腐食、塗装の膨れを招いてしまいます。

フライパンを長持ちさせるためにも、残った物は早めにお皿や保存容器に移し替えましょう。

5.力を入れてこすらない

しつこい汚れがあると力が入ってしまいがちですが、ゴシゴシ洗いは表面加工によくありません。

スポンジでこすっても落ちない汚れは、フライパンに水を入れて火にかけ、10分ほど煮立ててからもう一度スポンジ洗いをしましょう。

フライパンの内側洗いに向いていないのは、『硬いナイロンたわし』『金属たわし』『クレンザー』『アルカリ性洗剤』です。

しかし、硬いナイロンたわしとクレンザーは、フライパンの底に付いた焦げには活躍します。

フライパン全体をきれいにしたいのであれば、内側はスポンジ、底は硬いナイロンたわしと、洗う場所によって道具を使い分けてみましょう。

加工が施されたフライパンを使用する時、ほんの少しのことを意識すれば、より長持ちさせられます。

今まであまり深く考えていなかった人は、本記事で紹介した使い方のコツを取り入れてみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

出典 アサヒ軽金属工業

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