信州大付属松本小、7教科の授業時間264時間が不足…「総合的な学習が多すぎる」指摘で発覚

2025年4月25日(金)17時27分 読売新聞

信州大学(松本市)

 信州大は24日、同大付属松本小の1クラスで昨年度、文部科学省の学習指導要領で定められた授業時間より、7教科の計264時間が不足していたと発表した。不足分の授業時間の大半が「総合的な学習」に充てられていたという。

 同大によると、授業時間の不足が確認されたのは国語、社会、算数、道徳など7教科。必要な授業時間665時間のうち、昨年度に実施されたのは401時間にとどまっていた。不足時間は国語と算数が約60時間、社会が約50時間で続いた。

 同校は独自に教育課程を編成できる同省の教育課程特例校に指定されている。総合的な学習で各教科に関わる授業を行えば、個別の授業時間に算入できると、担任が勘違いした可能性があるという。

 関係者から同校に「総合的な学習の時間が多すぎるのではないか」と指摘があり、問題が発覚した。18日に同大に調査対策委員会を設置し、詳しい状況や経緯を調べている。委員長の安彦広斉こうせい理事は、24日の記者会見で陳謝し、「児童の学習や心理面へのマイナスの影響を最小限に抑え、授業内容の回復に必要な措置を講じる」と述べた。

 同大は学年などは公表していない。再発防止策として、週単位の授業時間数を校長らが確認するほか、担任以外の教員も授業の状況を把握できるようにしたという。

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