ヒジキはなぜ黒いの? →調べてみたら、意外な事実が判明
2020年4月28日(火)8時0分 Jタウンネット
[となりのテレ金ちゃん−テレビ金沢]2020年4月14日放送の「なぞの細道」のコーナーでは、ひじきについて調べていました。
海藻といえば、緑色や紫色のイメージがあります。なぜヒジキは黒いのでしょうか?

石川県でヒジキは採れなかった
ヒジキが売っていそうな輪島朝市を訪れると衝撃の事実が。
輪島でヒジキはとれないそうなのです。しかも、輪島だけでなく石川県全体でヒジキはとれないとのこと...。
ヒジキがとれるのはは太平洋側が多いそうなんです。そのため輪島では、ヒジキではなく「カジメ」という海藻をよく食べるのだそうです。
さて、本題です。ヒジキの色ですが、実は岩場に生息しているヒジキは緑色なのです。
他の海藻と同じようにゆでると鮮やかな緑色に変化するのですが、ヒジキに含まれる渋みの成分「タンニン」をとるために長時間加熱する必要があります。
長時間加熱することによって、タンニンが細胞の中から出てきて酸化し、緑だったヒジキは黒色に変わってしまうのです。
江戸時代の書物にもヒジキを長時間加熱した記載があり、昔から食べられていたと考えられていますが、何と縄文時代から食べられていたそうなのです。
渋みを抜くための人類の知恵は、1万年以上続いているのですね。
(ライター:りえ160)