最強チャーハンはどれだ!? 王将、日高屋、バーミヤンなど有名中華チェーン8軒をガチ食べ比べ!

2023年5月7日(日)10時47分 食楽web


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●人気中華チェーン店のチャーハンを食べ比べ! 自分史上最高のチャーハンを選んでみた

 繁華街のど真ん中から街道沿いに至るまで、幅広いエリアで展開されている中華チェーン店においてメニューの中心的な存在となっている「チャーハン」。誰もが間違いなく一度以上は食べていると思われる定番オブ定番の一品です。シンプルを極めた調理法、そして使われる具材もほぼ同じはずなのに、店によって味や個性が異なる別物になるのが面白いところであり、また大きな魅力にもなっています。

 ということで今回は、人気中華チェーン店で出されている「チャーハン」をクローズアップ。店による味の違いを確認しつつ、筆者的に一番性に合う味わいを備えたチャーハンを探してみることにしました。果たして心を震わせてくれる一皿に辿り着けるのか。各店自慢のチャーハンのテイストを、しっかりレポートしていきたいと思います!

玄米を使うことでパラパラ感&旨みがアップ!
『ぎょうざの満洲』の「チャーハン」


500円

 まずは東京と埼玉を中心に展開している人気急上昇中の中華チェーン『ぎょうざの満洲』のチャーハンからいってみましょう! ここのチャーハンの特徴は、ご飯の半分がブランド玄米の「金芽ロウカット玄米」を使用していること(※イーサイト高崎店を除く)。パラパラ感がアップ&玄米特有のクセがありそうなイメージを抱いてますが、実際のところはどうなのか。

 レンゲですくってパクッ…。ご飯はしっとり寄りのパラパラ感で、玄米が入っていることを全く感じさせません。具材は玉子、ネギ、刻んだナルトとチャーシューで、奥の方に醤油系の旨みが感じられます。ナルトとカマボコ系の旨みがいい感じでアクセントになってますね。そのままでも十分に美味しくいただけますが、胡椒をかけてスパイシーさを足すのがオススメ。味が引き締まって、バックバクとイケちゃいますよ!

●具材
玉子、ネギ、刻みナルト、チャーシュー

●味わい
遠くに醤油系の旨味を感じるマイルドな味わい

●特徴
ご飯の半分が玄米

●DATA

『ぎょうざの満洲』

http://www.mansyu.co.jp/

オリジナルタレが決め手のパラパラ系チャーハン!
『日高屋』の「チャーハン」


490円

 続いては関東地方の一都六県で展開し、”ちょい飲み中華”でブレイクしている人気中華チェーン『熱烈中華食堂 日高屋』のチャーハンです。具材は玉子、ネギ、チャーシューの3種類。どの場所をすくっても、レンゲに具材が満遍なく入ってきます。味は、しっとりが弱めのパラパラ感。米粒のひとつひとつが油を纏ってつやつやしてますが、油クドさは一切ありません。胡椒と塩味がバランスよく効いていて、後から中華スープ系の醤油テイストがじわっと来ます。

 実食時は「セットになっているスープと同じベースなのかな?」くらいにしか思わなかったんですが、後日改めて公式サイトで確認したところ、この味はお店オリジナルのタレによるものと判明。なるほど、ちゃんと独創性を演出していたわけなんですね。美味しいだけでなく十分に満足できるボリューミーさもあるのが高ポイントです。

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー

●味わい
胡椒と塩味、中華スープ系の隠し味

●特徴
お店オリジナルのタレを使用

●DATA

『熱烈中華食堂 日高屋』

https://hidakaya.hiday.co.jp/

最高級ラードで生まれ変わった激ウマチャーハン!
『れんげ食堂Toshu』の「チャーハン」


495円

 3店目は弁当チェーン『オリジン弁当』でお馴染みの『オリジン東秀』が展開している人気中華チェーン『れんげ食堂 Toshu/中華東秀』のチャーハンです。お店のノーマルなチャーハンを食すのはそれこそ10数年ぶりということで、まず元がどんな味だったのかすら覚えていない状況です。具材は玉子、ネギ、チャーシューに、刻んだナルトが入った『ぎょうざの満州』と同じ仕様です。

 レンゲですくってパクッ。ひと口目から旨みが濃い! 適度なしっとり感とパラパラ感は、2月のリニューアルから使われているカメリアラードのおかげでしょうか。ネギと刻みナルトが多めに入っており、ご飯以外の食感と旨みを加わえてくれます。こういう言い方も何ですが、中華チェーンのチャーハンがここまでハイレベルになっていることは本当に驚き。ボリュームもあるし、やはり“食べて損なし”の逸品でした。

●具材
玉子、ネギ、刻みナルト、チャーシュー

●味わい
塩味と胡椒は控え目、強い旨味

●特徴
オランダ産最高級ラード「カメリアラード」を使用

●DATA

『れんげ食堂Toshu』

https://www.toshu.co.jp/renge_toshu/index.html

絶妙なしっとり具合が堪らないハイレベルな一皿!
『大阪王将』の「チャーハン」


590円 ※店舗によって価格が異なります

 4店目は、近年の町中華ブームをけん引した人気中華チェーン『大阪王将』の「五目炒飯」です。このお店はチャーハンのバリエーションが豊富で、「焼豚炒飯」や「キムチ炒飯」などレギュラーメニューが4〜6種類、さらに先日実食した「TOKYO肉絲チャーハン」のような期間限定チャーハンもあるなど、とにかく充実しているのが特徴です。今回は他店と味を揃えるべく、基本仕様の「五目炒飯」をチョイスしました。

 具材は五目ということで、玉子、ネギ、チャーシュー、にんじん…までは確認できたんですが、あと一目がわかりませんでした。ただ、チャーシューとは肉質が違う肉が入っていたので、もしかしたらこれを含めての五目なのかも?(※後日調べてみたところ、某テレビ番組で「炒飯専用の熟成ミンチが入っている」と紹介されていました)。

 モヤモヤ感を残しながらも、レンゲですくってパクリ。油を感じさせるしっとり系食感の中に、もっちりしたお米の食感も加わります。ダマになっているわけではなく、パラパラにほぐれたお米の一粒一粒がもっちりしている感じで、イヤな味わいどころか上質な美味しさが口の中を満たします。にんじんの甘味やチャーシューの肉の旨みなど、いろいろな味わいが後から後から押し寄せてきます。これまでの3店とは趣が随分と違います。単純に具材が五目だからとは思えない美味しさです。レベル高!

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー、にんじん、熟成ミンチ

●味わい
チャーシューの旨味とにんじんの甘味が広がる

●特徴
油多めのしっとりパラパラ仕上げ

●DATA

『大阪王将』

https://www.osaka-ohsho.com/

半チャしかないのが不思議なほど具沢山でハイクオリティ!
『幸楽苑』の「絶品半チャーハン」


「餃子シングルチャーハン定食」660円

 5店舗目はリーズナブルな町中華メニューが人気のチェーン店『幸楽苑』。ですが、何とこちらでは「チャーハン1人前」がメニューにない! 店員さんに確認したら「現在は「絶品半チャーハン」(370円)しか販売していない」とのこと。ということで、価格安め&バラエティ感もある「餃子シングルチャーハン定食」のチャーハンで、テイストを確認してみました。

 レンゲですくって口へと運ぶと、油を纏った米粒がしっとりパラパラとほぐれていき、醤油系の旨みが後からじわっと広がります。具材が多めで、どこをすくっても玉子やネギ、チャーシューがごそっとレンゲに入ってくる、実にナイスな仕様。もちろん味も“絶品”の名に負けない美味しさで、1人前を用意していないのかが不思議に思えるほどのハイクオリティです。これなら「絶品半チャーハン」を2皿頼んでもよかったかなあ。ちなみにセットの餃子、メンマがたっぷり入ったスープも大変美味!

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー

●味わい
醤油系の旨味が後からじわじわ

●特徴
半量サイズでの提供(単品でのオーダー可)

●DATA

『幸楽苑』

https://www.kourakuen.co.jp/

毎日食べても飽きない炊き込まず作るこだわり派のチャーハン!
『福しん』の「チャーハン」


500円

 6店目は飲食店では珍しい、青い看板が目印の人気中華チェーン『福しん』のチャーハンです。公式サイトによると、お店のチャーハンは炊き込みご飯を使わず、白米を炒めて作るこだわりの仕様なんだとか。わざわざそれを売り文句にするということは、炊き込みご飯をチャーハンにしているお店がそれなりに多いってこと!? 美味しければご飯に味が入るタイミングは、先でも後でもどっちでもいい派なんですが、ならば“後入れ”となる『福しん』のチャーハンはどんな仕上がりとなっているのか楽しみです。

 さっそく味をチェック。ご飯は油感が少ない乾いた系のパラパラ食感で、塩胡椒よりも醤油系の味わいを感じます。具材のチャーシューからも、噛み締めるごとに肉と煮汁の旨みがぎゅっと出てきます。玉子とネギは多すぎず少なすぎずと適度な量で、ボリュームがあったにも関わらずあっさりと完食。味わいにこれだという特徴はありませんが、毎回食べても飽きが来ない美味しさを備えている。単品よりも、餃子やラーメンなどとセットでいただくのに適したチャーハンという印象です。

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー

●味わい
ほんのり醤油を感じる味わい

●特徴
抜きん出た個性がないチャーハンらしいチャーハン

●DATA

『福しん』

https://fuku-sin.co.jp/

食べる度に味が変わる旨みとスパイシーさが癖になる一皿!
『バーミヤン』の「チャーハン」


598円(スープバー付き)

 続いての実食は、中華系メニューをメインとした大人気ファミリーレストラン『バーミヤン』のチャーハン。お店では餃子や定食はよく食べていますが、「チャーハン」は食べた記憶があまりありません。どんな内容になっているのか、しっかりチェックしながら食べていきます! 具材は玉子、ネギ、チャーシュー……。そして、エビの身のような粒が入っています。まずは単独で食べて確認。プリッとした食感と旨みは、間違いなくカマボコ系の練り物で、味わいのアクセントになりそうです。

 それではご飯を他の具材とともにパクッ。おお、旨みが濃いタイプです。チャーハン自体の強い旨みと後から来るカマボコの旨み、胡椒のスパイシーさと塩味がさらに遅れてやって来ます。しっとり系のパラパラ食感に加え、目まぐるしく変化する味わい。メニューが豊富な『バーミヤン』だけに、チャーハンはあまりに定番すぎてオーダーの選択肢からは真っ先に外していましたが、これはとんだ誤りだったようですね…。ビックリするほど美味しかったです!

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー、エビ風カマボコ

●味わい
強い旨味の後に胡椒のスパイシーさと塩味が来る

●特徴
エビ風カマボコが食感と旨味のアクセントに

●DATA

『バーミヤン』

https://www.skylark.co.jp/bamiyan/

油多めでパラパラ感が絶妙な王道チャーハン!
『餃子の王将』の「チャーハン」


550円

 トリを飾るのは、言わずと知れた大人気中華チェーン『餃子の王将』の「チャーハン」です。お店に行った際は大体「餃子」とセットで食べている“慣れ親しんだ味”です。ご飯はしっとりパラパラ仕上げで、胡椒や塩味よりも旨みが前面に出てくるのが特徴。具材のチャーシューから出てくる肉の食感と旨み、刻みネギの食感がアクセントになり、単独でもパクパクいけちゃう味わいです。

 今回の実食で気が付いたんですが、他店のチャーハンに比べて油の量が明らかに多め。ご飯をしっかりコーティングしているので、パラパラでありながらモソモソした食感は全くなく、とにかく食べ進めやすい。クオリティの高さを改めて実感した一杯でありました。

●具材
玉子、ネギ、チャーシュー

●味わい
旨みが強く、飽きの来ない味

●特徴
油の量が多め。食後の皿に薄っすらと残るほど

●DATA

『餃子の王将』

https://www.ohsho.co.jp/

まとめ

 チャーハンの肝である“ご飯のパラパラ感”は、8店舗とも余裕でクリア。もはやパラパラであることが当たり前なんでしょうね。ただ、このパラパラ感はお店によってかなり違っていて、油多めのしっとり系と少なめの乾いた系に分けられます。また、味わいについても塩味と胡椒は基本的に控え目で、具材も玉子、ネギ、チャーシューの3品が全店舗での共通事項。ここに醤油系の味や何らかの旨みテイストが加わるかどうかで、味わいの特徴が出ている感じがしました。元々の構成がシンプルなだけに、ちょっとした違いでも大きな差になって表れるのかもしれません。奥が深い!

 最後は、筆者の心を震わせたオススメチャーハンをピックアップ。食べておいて間違いなく損なしと感じたのは『バーミヤン』と『れんげ食堂Toshu』、そして『幸楽苑』のチャーハン。これはもう、今まで食べてなくて本当にごめんなさいと、素直に頭を下げられるほどの美味しさでした。

 気軽にオーダーでき、美味くてボリュームもバッチリ(『幸楽苑』は半人前ですが…)の中華チェーン店の「チャーハン」。ぜひこの機会に、お店自慢の美味しい一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎河西まさあき)

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