緊急避妊薬の試験販売6800件超、服用女性の9割以上「薬剤師の説明はわかりやすい」
2025年5月15日(木)19時46分 読売新聞
厚生労働省
厚生労働省は、望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬(アフターピル)について、医師の処方箋なしで薬局で試験販売する調査事業の結果を公表した。事業を始めた2023年11月から25年1月末までの販売実績は6813件で、服用した女性の9割以上が、対応した薬剤師の説明をわかりやすいと回答した。
調査事業は全国145薬局で始まり、24年9月下旬からは339薬局に拡大した。都道府県別の販売実績は東京、神奈川、大阪、沖縄、愛知の順に多かった。服用した女性に妊娠検査薬などによる確認を促したところ、2割は「確認していない」と答え、月経の有無で確認していた人が多かった。
緊急避妊薬は性行為から72時間以内の服用で妊娠を約8割防げる。厚労省は日本薬剤師会に委託し、薬剤師の説明だけで安全に服用できるかなどを調べている。