「普通の会社員の身としてはキツいものがありますね…」改造費は200万円弱、社会人7年目の20代女性が生活を切り詰めながら“車趣味”にのめりこむワケ

2025年5月22日(木)7時0分 文春オンライン

「ミニバン=家族の車」という常識に、抗いつづける者たちがいる。便利さを捨ててでも「自分らしさ」を追求する、型破りなオーナーの情熱に迫る!


 今回は、4代目オデッセイをカスタムするクルミさんをご紹介。



父の影響でオデッセイのカスタムを始めたという「クルミ」さん


 ◆◆◆


父の背中を追いかけて


 このオデッセイ、実は父が乗っているのと同じ型なんですよ。だから今、実家の駐車場にはオデッセイが2台、それぞれ違う仕様で並んでいて。近所の人に何か言われたりはしないんですけど、ちょっと気にはされているかもしれませんね。


 そもそも、私が車に興味を持つきっかけも父でした。高校生になったあたりから、父がオデッセイを本格的に弄りはじめて。それまでも車が好きなことは知っていましたが、「ここまでハマっていたんだ」と驚いたのを覚えています。


 ただ当時は、趣味として車を楽しんでいる父を「いいなぁ」と思うくらいで、自分で乗ろうとまでは思っていなかったんですよ。免許を取って最初に買ったのはホンダのライフで、「とりあえず移動できればいいかな」と、維持のしやすさ重視で選びましたね。


 でもそのうち、父の車に乗せてもらったり、イベントに一緒に行ったりするなかで、「やっぱりオデッセイってかっこいいな」と惹かれていったんです。それで20歳のとき、思い切って自分のオデッセイを買うことにして。


 一応母には「お父さんと同じの買うよ」と伝えましたが、とくに反対はなかったですね。もともと母も父と一緒に車のイベントに行っているくらいなので、私に対しても「いいんじゃない?」くらいのノリでした。


 父はどうだろう、喜んでいたのかもしれないですけど、あまり表情に出さないタイプなので、正直よくわからないんですよね。


 でも私のオデッセイも、実際の細かい仕様を決めているのは父なんですよ。父の方から「こうしたら?」と提案されて、それをそのままショップにお願いすることが多いですね。私も父のセンスが好きなので、ほとんどお任せという感じです。


 これまでカスタムにかけたのは200万円弱で、当然費用は自分持ちですから、普通の会社員の身としてはキツいものがありますね。実家暮らしなので、どうにか切り詰めつつやりくりしている感じです。


 それでも、今はもうこの仕様に満足しているので、これから大きく弄ることはないと思います。もちろんこれからも、車の趣味は続けていきますよ。


 もし将来、付き合ったり結婚したりする人ができるとしても、車好きかどうかはあまり気にしないかな。趣味を理解して、認めてくれる人であればそれで十分だと思います。

〈 独身にもかかわらずファミリーカー「アルファード」を大改造! 建築系職人として働く男性の車に対する驚異のこだわりに迫る《維持費や改造費はそこまで負担に感じていませんが…》 〉へ続く


(鹿間 羊市)

文春オンライン

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