林遣都、“三つ子”が「別人に見えていたらいいな」ソーシャルディスタンスドラマを語る

2020年6月6日(土)8時0分 シネマカフェ

「世界は3で出来ている」

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林遣都が、NHK連続テレビ小説「スカーレット」の水橋文美江・脚本、「フジテレビ開局60周年特別企画 教場」の中江功・演出のもとを一人三役で“三つ子”を演じるソーシャルディスタンスドラマ「世界は3で出来ている」について語った。

主演にして唯一の出演者、一卵性三つ子役を一人三役で演じるという前代未聞のソーシャルディスタンスドラマに挑む林さん。

「脚本の水橋さんと演出の中江さん、このお二人との出会いは自分の中での大きな出来事でした。もっと水橋さんの描く人間を演じたいと思いましたし、中江組をもっと経験したい、またいつか参加したいという気持ちがあったので、まさかそのお二人で、しかも出演者が自分だけという形で、声をかけていただけたというのは、とてもうれしかったです」と真摯に心境を語った。


ソーシャルディスタンスをとりながらの久々の撮影に、「普通に演じられる喜びを(今回のお話で)改めて感じました」と語り、「改めて、役者って一人じゃ何もできないんだなと思いましたし、実際にこうして撮影に入ってみても、皆さん(スタッフ・キャスト)が集まってはじめて、ひとつの映像作品が生まれるんだということを感じました。これからも撮影環境は変わっていくとは思いますが、今自分ができることをやっていきたい」と気持ちを新たにした様子。

また、「本当に水橋さんの脚本が大好きなんです」と林さん。「『スカーレット』で一人の人間を作っていただいて、それを演じていて、ずっと感動しっぱなしでした。まさかこんなに早く、しかも三人も書いていただいて演じることができるというのは自分にとっては大きな喜び」と言う。

「かなりハードルの高い台本で、難解なのですが、その作業を自分でやっていくことによって、ひとつひとつのセリフが、本当に自分がこの役をずっと生きて経験してきたかのようにその手助けをしてくれるんです。だからやっぱりすごい台本だなって今回、より強く感じました」。


しかも演じる役柄は、一人三役の三つ子! 「同じ顔はどうしようもない。撮影期間も短く、入れ替わりながら撮っていく中で、とにかく一人一人気持ちを込めて演じていくことを軸におきました。見てくださっている人に、掛け合いや空気感で、だんだんそこにいる三人が何となく、気がついたら別人に見えていたらいいなと。精一杯自分の心を込めて演じることでどこまでできるかなって」と林さん。

「(三役を)入れ替わりながら演じていくのは、僕自身も混乱しました。台本ができてから撮影までの限られた時間で自分がどこまで膨らませられるかということが勝負だと思っていました。今回の企画で、映像作品のスペシャリストの方たちと一緒にお仕事できたということの喜びの方が大きく、とにかく楽しかったです。あとは自分がどこまで突き詰めていけたか?というところです」と手応えを吐露。

中江監督は、今回のドラマは林さん以外のキャスティングは考えていなかったとコメントしていたが、「あんなにうれしい言葉はないです。でも、プレッシャーでもあります」と明かしている。

「世界は3で出来ている」は6月11日(木)23時〜フジテレビにて放送。

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