「知恵」とのギャップがデカすぎん? ひょうきんすぎる一休さん像に注目集まる「煩悩しかない顔」「散歩中の私にそっくり」

2023年6月15日(木)18時0分 Jタウンネット

数々のとんち話で有名な「あの僧侶」を彷彿とさせる像が、ツイッター上で話題となっている。

それが、こちらの像だ。

2023年5月22日、ツイッターユーザーの腹よわボーイ(@nori7770 )さんが投稿したのは橋の真ん中を歩いている坊主頭の少年。

このシチュエーションといえば、「この橋渡るべからず」と言われて真ん中を歩いたという室町時代の僧侶・一休宗純——通称「一休さん」のトンチ話が頭をよぎる。

しかし、この表情である。目線を上に向けたなんともいえない笑顔。台座にデカデカと「知恵」と書かれているわりには、何ともひょうきんな表情ではないか。

......この像、いったいなんなんだ? Jタウンネット記者は23日、まず投稿者の腹よわボーイさんに撮影時の話を聞いた。

「思わず吹き出してしまいました」

23年5月、腹よわボーイさんは大分県玖珠(くす)郡の城下町「森町」を訪れていた。

児童文学者の久留島武彦(くるしま・たけひこ)の出生地で、「童話の里」として知られる場所だ。町の様々な場所に桃太郎や一寸帽子など、日本の童話に登場するキャラクターのモニュメントが建ち並んでいる。

そこを歩いていた腹よわボーイさんの目に飛び込んできたのが、例の像だった。

「モニュメントの中でも、ちょっとおどけた表情のかわいらしい一休さんと、台座の『知恵』という真面目な雰囲気のミスマッチさに思わず吹き出してしまいました」(腹よわボーイさん)

また、 「実際の一休さんは反骨心の強い切れ者であったと聞いているので、周りを油断させるためにひょうきんな雰囲気を出していたのかも」と独特な表情の理由も推測していた。

Jタウンネット記者はこの像のルーツを知るべく、23日、像が設置されている森町の自治会館を取材。館長によれば、一休像は2000年10月、「童話の里」のイメージがあるものを残したいと考えた地元の有志で構成される任意団体「ひまわり会」によって設置されたものだ。

当時の会長・藤野二六さんが一休さんの「このはし渡るべからず」の逸話を参考にデザインを考案し、今でも同会が管理をしているという。ただ、すでに藤野さんが亡くなっているため、このユニークな表情の理由までは分からないとのことだった。

ともあれ、なぜだか惹きつけられてしまうユニークな石像は、ツイッター上で3万2000件を超えるいいね(30日昼時点)が集まる大反響。こんな声も寄せられている。

「『能ある鷹は爪を隠す』的なヤツかもしれない。(深読みしすぎ)」
「煩悩しかない顔」
「逆に悟りの境地に至ったからこそ......」
「散歩中の私にそっくり」

Jタウンネット

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