【高校受験2021】都立高の学力検査、全教科で平均点低下

2021年6月25日(金)17時30分 リセマム

2021年度東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査の結果概要

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東京都教育委員会は2021年6月24日、2021年度(令和3年度)東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査の報告書を公表した。教科別の平均点は、5教科すべてで前年度(2020年度)より低下した。

 東京都教育委員会は、都立高校入学者選抜学力検査結果に関する調査を毎年実施し、その結果を公表している。各教科・各問の正答および誤答を分析し、結果を提供することで、各学校の教科指導の改善に役立ててもらうことが目的。第1次募集・分割前期募集(2021年2月21日実施)において、全日制高校を志願し、共通問題により学力検査を受検した者を対象とした。

 教科別の受検者数は、国語3万2,903人、数学3万2,905人、英語3万2,723人、社会3万6,626人、理科3万6,626人。各教科の平均点は、国語72.5点、数学53.3点、英語54.1点、社会54.6点、理科47.8点。前年度(2020年度)と比較すると、5教科すべてで平均点が下降。国語は8.6点、数学は7.8点、英語は0.6点、社会は2.4点、理科は5.6点の低下となった。

 このうち、減少幅が大きかった国語の得点分布をみると、分布のピークが前年度の95〜100点から80点〜84点に移り、85点以上の受験者の割合が53.0%から23.8%に減少。数学の得点分布では、分布のピークが前年度の65点〜69点から55点〜59点に移り、80点以上の受検者の割合が16.8%から6.1%に減少した。

 この他、各教科の「各問の内容および正答率並びに誤答分析」「まとめと指導の改善の視点」も掲載。指導の改善の視点について、国語では「文章中のキーワード等をとらえて情報を整理する指導や段落のもつ役割について考えさせる指導を充実させること」、数学では「図形に関する基礎的・基本的な事項を活用したり、それらを組み合わせて考察したりする指導を充実させること」等をあげている。

 調査結果は、東京都教育委員会Webサイトに掲載。2021年度都立高等学校入学者選抜について、学力検査問題や正答表、出題方針、各問のねらい等も公表している。

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