よく考えたら、インド定食ターリー屋の「チキンケバブキーマライス定食」ってすごいんじゃないか?

2024年7月22日(月)14時55分 ロケットニュース24

インドのクレープ「ドーサ」を食べ歩くようになってからというもの、街のインド料理屋がよく目に入るようになった。ここはドーサがあるかな? あるとしたら、どんなドーサだ? バズーカのように長いのか? それとも、自立型円錐形なのか?

店前のメニュー看板を見ていると、ドーサ以外のものに興味がわくこともある。先日も新宿・甲州街道沿いの「ターリー屋南新宿店」を通りがかったところ、「チキンケバブキーマライス定食」というのが目にとまった。これって……、よく考えるとすごいメニューだよな。

・20年で40店舗超
ターリー屋は2002年、西新宿(本店)に誕生したインド料理のチェーン店である。私(佐藤)が上京した当時(2004年)、たまたま近所に住んでいて、お店の存在はずいぶん昔から知っていた。

その頃はまだ都内に2店舗しかなかったようなのだが、今では40店舗以上まで拡大し、大阪にまで出店しているそうだ。

ずいぶん大きなチェーンになったなあ。まさかここまでデカくなるとは、当時想像もしなかったよ。

古くから知っているわりには利用したことがほとんどない。ってことでお店に入ってメニューを見ると、品数もバリエーションも豊富だ。

カレー・ナンがあるのは当然として、「インド定食」とうたっているだけあって、ライスメニューもいろいろ用意されている。

ナンも定番のプレーンナン、チーズナンだけでなく、バジルナンやセサミナン。あんバターナンなんてのもあるぞ。日本人向けに上手くメニューが構成されているな。

ターリー屋といえばナン食べ放題が有名だ。定食を注文するとナンは食べ放題。ライスは小(200g)・中(250g)・大(350g)・特盛(450g)まで同一価格となっている。

注文したのは、チキンケバブキーマライス定食(税込1210円)だ。それにランチドリンクのラッシー(税込100円)をお願いした。

・インドとトルコ、日本
先に出てきたのはラッシー。今頃の暑い季節は冷たくて酸味のきいたラッシーがウマいんだよなあ。癒される〜。

少ししてチキンケバブキーマライス定食が出てきました。ケバブの乗ったライスと、キーマカレー。それにヨーグルトがついている。

店頭のメニュー写真がウマそうに見えたから注文したけど、よく考えたらコレってすごいよなあ

だって、キーマカレーはわかる、インド料理だから。でもチキンケバブは〜……。トルコじゃない? さらにそれを「定食」という名で売っているんだから、インド・トルコ・日本の3カ国の食文化が混ざり合っているわけでしょ。

ターリー屋オープン当時、インド料理はもっと馴染みの薄いものだった。もっと親しんでほしいという願いから、定食スタイルを確立したのかも。実際、「セット」ではなく「定食」と言われると、グッと距離が近く感じるもの

それにしても、なぜケバブも入っているのか……

一般的なケバブ屋と同じようにソースを選べるのも興味深い。マイルド(甘口)・ミックス(普通)・ホット(辛口)のいずれかひとつだ。私は普通を選択している。

この段階ではケバブライスだ。これでも十分料理としては完成している。

さらにこれにキーマカレーまで付いて来ているんですよ。

ケバブの上からカレーをジャ〜ッ! インド・トルコ、そして日本の夢の架け橋! 3カ国が手を取り合った瞬間である。

ケバブライスにキーマカレーを合わせたのは良い判断だ。仮にチキンバターカレーならケバブの味は埋もれた可能性がある。それを挽肉の食感が主役のキーマにすることによって、味のコントラストがハッキリして、ケバブが埋もれない。

あえていうなら、このゴチャっとした感じは、「定食」というよりも「丼」の方がふさわしいかも。となると「チキンケバブキーマライス丼」になるのだが、ライスと丼が意味合いとして重複するので、「チキンケバブキーマ丼」と呼ぶべきかもな。

いずれにしても、ターリー屋はインド料理を身近に感じさせてくれる。なお、毎月最終土曜日にターリー屋の荻窪工場で、直売セール(ワゴンセール)を実施している。いずれそちらも訪ねて、レポートさせて頂こう。

・今回訪問した店舗の情報
店名 インド定食ターリー屋 南新宿店
住所 東京都渋谷区代々木2-11-18山本ビル1F
時間 11:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日 年末年始

参考リンク:ターリー屋
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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