とんでもない “蕎麦” が100均に…! この夏一番の衝撃作【家そば放浪記】第249束:ダイソーで買った、住岡食品『そば』108円(1人前36円)
2024年7月30日(火)18時0分 ロケットニュース24
あまりにもスゴすぎて、過去最高レベルに長い「感想メモ」を書き残していた。
その “そば” は、なんとまさかの100円ショップ「ダイソー」に置いてあった。
商品名は、当連載開始以来最短(2文字)という、直球どシンプルな『そば』であり、作っているのは“あの” 静岡県の住岡食品……。
住岡食品の過去成績は「梅(家)」が2回の、「苔(こけ)」が1回。言っちゃ悪いが、出オチ要員みたいな感じである。
しかも、そば粉の配合割合は10%。つまるところ一割蕎麦。
もう茹でる前からわかる。
負け戦であると。
ところが……!
デカい鍋に湯を沸かし……
4〜6分ゆでて……
……って、アレ? な、なんか……
手触りは、ものすごくイイぞ……?
ともあれ完成。
して、そのお味は──
ちょっとこれは要審議(ようしんぎ)です。相撲なら横審(よこしん / 横綱審議委員会)が招集されるくらいの問題が生じております。
落ち着いて、ひとつひとつ説明したい。
まず、見た目は「つけ麺の麺」だった。完全に「つけ麺」の、あの太さだった。
そして、茹で上げた時の手の感触。これまた「つけ麺の麺」であり、悔しいことに実に手触りが良好だった。
程よい太さで。さらに、キリっと角ばっていて。触った感じは、けっこうカタめ。
ウマいそばってのは、だいたい「上げた時」にわかったりする。今回のは、まさにそれ。
そして食べてみたら……
うどんだった。
これはもう完全に「うどん」なのだ。
そば粉配合割合10%と書いてあり、「そば粉10%で蕎麦になるのかな?」なんて疑問に思ったりもするけども、「ならねーよ」と言われているような。
もうなんか、いちおうパッケージに「そば」と書いただけの「うどん」みたいな。絶対に誰が食べても「うどん」と答えると思う。
まぁ、でも、それはいい(←よくないけど)。うどんみたいなそば、よくある(←だめだろ)。この「そば」(←という名のうどん)、何が問題かって……
うまいのだ。
「うどんとしてうまい」のだ。それがなによりも衝撃だった。
塩っけも最高。角ばった食感も、“コシ” みたいなカタさも、すべてにおいて「細いうどんとして完成されている」のである。
それを考えると、商品名の「そば」というネーミングが、ジワジワと効いてくる。
余計な文言を一切つけず、あえてシンプルに「そば」と名乗りながら、茹で上がったら予想外にウマい「うどん」。
_人人人人人人_
> なんでだよ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
もう商品名「そば」がフリだったとしか思えない。食べた人みんなを「いや、うどんでしょ!」とツッコませるために生まれてきた商品としか思えない。
ワサビではなく、ショウガで食べたい。なんなら、ラーメン的な「つけめんの汁」で食べたい。絶対に「そば」ではない。「うどん」なのだこれは。
もしもダイソーに行ったら、ぜひともトライしてみてほしい。108円で3人は食べられる。“みんなで一緒に” が望ましい。そして私が書いたことが本当なのかどうか確かめてほしい。
うどんなのか、どうなのか。つけ麺なのか、どうなのか。はたしてこれは「そば」なのか。ご自身で判断していただきたい。
これはこの夏、みんな体験した方が良いと私は思う。たった108円で、仲間や家族と盛り上がれるんだから。しかもそこそこウマイんだから。
うどんとして。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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その “そば” は、なんとまさかの100円ショップ「ダイソー」に置いてあった。
商品名は、当連載開始以来最短(2文字)という、直球どシンプルな『そば』であり、作っているのは“あの” 静岡県の住岡食品……。
住岡食品の過去成績は「梅(家)」が2回の、「苔(こけ)」が1回。言っちゃ悪いが、出オチ要員みたいな感じである。
しかも、そば粉の配合割合は10%。つまるところ一割蕎麦。
もう茹でる前からわかる。
負け戦であると。
ところが……!
デカい鍋に湯を沸かし……
4〜6分ゆでて……
……って、アレ? な、なんか……
手触りは、ものすごくイイぞ……?
ともあれ完成。
して、そのお味は──
ちょっとこれは要審議(ようしんぎ)です。相撲なら横審(よこしん / 横綱審議委員会)が招集されるくらいの問題が生じております。
落ち着いて、ひとつひとつ説明したい。
まず、見た目は「つけ麺の麺」だった。完全に「つけ麺」の、あの太さだった。
そして、茹で上げた時の手の感触。これまた「つけ麺の麺」であり、悔しいことに実に手触りが良好だった。
程よい太さで。さらに、キリっと角ばっていて。触った感じは、けっこうカタめ。
ウマいそばってのは、だいたい「上げた時」にわかったりする。今回のは、まさにそれ。
そして食べてみたら……
うどんだった。
これはもう完全に「うどん」なのだ。
そば粉配合割合10%と書いてあり、「そば粉10%で蕎麦になるのかな?」なんて疑問に思ったりもするけども、「ならねーよ」と言われているような。
もうなんか、いちおうパッケージに「そば」と書いただけの「うどん」みたいな。絶対に誰が食べても「うどん」と答えると思う。
まぁ、でも、それはいい(←よくないけど)。うどんみたいなそば、よくある(←だめだろ)。この「そば」(←という名のうどん)、何が問題かって……
うまいのだ。
「うどんとしてうまい」のだ。それがなによりも衝撃だった。
塩っけも最高。角ばった食感も、“コシ” みたいなカタさも、すべてにおいて「細いうどんとして完成されている」のである。
それを考えると、商品名の「そば」というネーミングが、ジワジワと効いてくる。
余計な文言を一切つけず、あえてシンプルに「そば」と名乗りながら、茹で上がったら予想外にウマい「うどん」。
_人人人人人人_
> なんでだよ! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y ̄
もう商品名「そば」がフリだったとしか思えない。食べた人みんなを「いや、うどんでしょ!」とツッコませるために生まれてきた商品としか思えない。
ワサビではなく、ショウガで食べたい。なんなら、ラーメン的な「つけめんの汁」で食べたい。絶対に「そば」ではない。「うどん」なのだこれは。
もしもダイソーに行ったら、ぜひともトライしてみてほしい。108円で3人は食べられる。“みんなで一緒に” が望ましい。そして私が書いたことが本当なのかどうか確かめてほしい。
うどんなのか、どうなのか。つけ麺なのか、どうなのか。はたしてこれは「そば」なのか。ご自身で判断していただきたい。
これはこの夏、みんな体験した方が良いと私は思う。たった108円で、仲間や家族と盛り上がれるんだから。しかもそこそこウマイんだから。
うどんとして。
執筆:干し蕎麦評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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