中部国際空港でサムライたちが合戦中! 関ケ原の戦いを描いた「動く屏風」が素晴らしすぎる
2021年8月1日(日)8時0分 Jタウンネット
愛知県常滑市にある中部国際空港、愛称「セントレア」。
そのロビーに展示されている芸術作品に、釘付けになってしまった——そんなつぶやきが、ツイッターで話題となっている。
仙台から帰って来る娘を迎えにセントレアに。到着ロビーに飾ってある動く関ヶ原山水図屏風(500人が同時に動くらしい)が素晴らし過ぎて釘付けになってます?? pic.twitter.com/WxzW4w6rVh
— ? Mimi . (@__Mimi_0929__) July 12, 2021
これはツイッターユーザーの@__Mimi_0929__さんによる2021年7月12日の投稿。
1600年に美濃国の関ヶ原(現在の岐阜県不破郡関ケ原町)で行われた「関ヶ原の戦い」を描いた屏風の一部を撮影した動画なのだが......なんとその中で、500人の武士たちが一斉に動いているのだ。
あちらこちらで武士が槍を持って駆けていたり、馬を走らせていたり、戦いの支度をしていたり。これは確かに、見入ってしまう......。
この屏風に対し、ツイッターでは
「凄い!凄すぎます!」
「動く芸術って、良いよね」
「30分は見てられる」
「これはスゴい リアルだなあ」
といった声が寄せられている。Jタウンネットは29日、中部国際空港を取材し、広報の担当者に話を聞いた。
中部国際空港は「サムライ NINJA空港」
広報担当者によれば、この屏風は文化庁が実施する「CULTURE GATE to JAPAN」というプロジェクトの一環で設置されているもの。
20年からはじまったこのプロジェクトには、日本全国の空港にアート作品を展示し、日本文化の魅力を発信しよう、という意図がこめられている。
中部国際空港では21年2月に、「MOTION」をテーマとした作品2点を第1ターミナル2階の国内線到着ロビーに展示しはじめた。
その内の一つが今回話題となった「関ヶ原山水図屏風」だ。

制作したのは、映像・アニメーション作家の重田佑介さん。CULTURE GATE to JAPANの公式ウェブサイトによると、「侍」をモチーフにした、「17世紀初期に描かれたとされる「関ケ原合戦図屏風」(大阪歴史博物館所蔵)を元に制作した映像インスタレーション作品」で、21年2月9日から空港での展示が始まった。
近くでよく見ると、なんとドット絵で表現されている

ちなみに、中部国際空港にあるもうひとつの作品は、クリエイティブグループ・ユーフラテスが「忍者」をモチーフに制作した「気配の箱」(現在メンテナンス中)。
同空港では以前から、「サムライ NINJA空港」として、さまざまな企画を行っている。
利用者の中に、忍者で有名な三重県の伊賀市や滋賀県甲賀市の人々が多く、また、侍の「三英傑」である織田信長、豊臣秀吉、徳川家康が空港のある愛知県出身であることに由来するそう。
担当者は
「今回の展示作品も、こういった空港や地域の特色と合ったモチーフで嬉しく思っております」
とコメント。
「関ヶ原山水図屏風」は9月末まで展示される予定。もし空港や近くに用があるというひとはぜひ500人の武将が動き回る圧巻の屏風を見てほしい。