これは刺さる...フランクフルトの「おまけ」に思わぬ注目 なぜ企画?伊藤ハムに真相を聞いた
2020年8月2日(日)8時0分 Jタウンネット
伊藤ハム「まるごと美味しいフランクフルト」のおまけが、ツイッターで思わぬ注目を集めている。
期間限定で付属する「串」のことだ。
このおまけは、ウェブメディア「デイリーポータルZ」編集部の古賀及子さんが2020年7月27日のツイートで、
「よし!期間限定でくしを付けるぞ!って決めたときの会議の資料めちゃ見たい」
と紹介したことで話題に。ツイッターには、
「コロナによる夏祭り中止に対応したんですかね」
「少しでも消費者に『刺されば』良いと思ったんですかね・・」
「夏祭り気分味わってねっていう気持ちを込めたキャンペーンなんですかね......?!」
といった声が寄せられ、話題になっている。やはりどのような過程で串を付けるに至ったのかが気になるユーザーが多いようだ。
そこでJタウンネットは7月29日、伊藤ハム米久ホールディングスの広報担当者に詳しい話を聞いた。
定番企画だった
担当者によれば、串付きになっているのは「まるごと美味しいフランクフルト285グラム」(税抜380円)という商品。価格は従来の串なしと同じ、あくまで串はおまけという扱いだ。
期間限定で串が付いた商品は7月14日より出荷を開始。数量は全国で30万パックだという。
ここで多くの人が気になっていることだが、なぜ期間限定で「串付き」にしたのか。担当者はその理由について、以下のように話している。
「一般的に市販されている串付きフランクフルトは、おやつ感覚で召し上がれる商品が主流です。その一方で、串が付いていないフランクフルトの喫食シーンとしては鉄板焼きやBBQが多くなります。
そこに串を付けることで、より催事感が増してお客様に楽しんでいただけるのではないかと考え貼付企画を実施するに至りました」
「まるごと美味しいフランクフルト」は12年4月に発売。串を付ける企画は前身となる商品の頃からやっているが、同商品としては16年から実施している。なお、昨年・一昨年はゴールデンウイークに実施していた。
ツイッターでは、新型コロナウイルスの影響による夏祭り中止を受けての企画ではないか——といった予想があったが、そうではなかった。とはいえ、家でお祭り気分を味わるという意味では、今の情勢にマッチした企画といえるだろう。
担当者は串のおまけが話題になったことについて、
「お客様からの直接のお声としてここまでの反響をいただいたことはないため、びっくりしています。こういう時期だからこそ、せめて自宅でお祭り気分をというお客様心理と上手くマッチし、喜ばれる企画となったことは大変嬉しく思います。今後もお客様に喜んでいただけるような企画を実施していきたいと思います」
とコメントしている。