泣きすぎた?「赤い目のだるま」がじわる... 高崎の写真を撮る「インスタグンマー」が増えそう

2018年8月16日(木)11時0分 Jタウンネット


上の写真をご覧いただきたい。インスタグラムに投稿された写真だ。


「instagunmer #昨日泣きすぎた」というハッシュタグが付けられている。いったいこれは何だろう? 姿形はだるまのようだが、目の周りがなぜか赤い? なんとなく泣きすぎて赤くはらしたようにも見えてくる。妙に気になる、不思議な被写体である。


テキスト部分をさらによく見ると、「#だるまのふるさと大門屋」、「#インスタグンマー」「#高崎」「#じわジェニック」といったハッシュタグもあった。


「じわジェニック」なスポットを探せ


冒頭に紹介した疑惑の写真は、インスタグラム「#インスタグンマー高崎【公式】」に投稿されているものだ。なんと「いいね」が218も付いていた(2018年8月14日現在)。けっこう高い評価を得ているようだ。


ついでだから、もう一つ、見ていただこう。


こちらには、「instagunmer #高崎のマヤ遺跡」というハッシュタグが付けられている。おや、そんなところがあったのか?


 

「#かみつけの里」というハッシュタグもある。ここは高崎市内にある考古博物館だ。榛名山東南麓で出土した5世紀後半(古墳時代)の埴輪が展示されている。遺跡といえば、そうかな? と見えなくもない。こちらには「いいね」が172も付いていた(2018年8月14日現在)


群馬県高崎市は、2018年7月27日から、「インスタ映え最後の秘境」高崎市と銘打って、なんだかじわじわくる「じわジェニック」なスポットを発信するWEBサイト『#インスタグンマー高崎』を開設している。


世の中、どうも最近、「映え」「映え」「映え」と、少しうるさくないか。そう感じている人に向けて、一見平凡な風景でも、よくよく見るとなんだかおもしろい、じわじわくる、そんな「じわジェニック」な写真の投稿を呼びかけているのだ。


キャッチコピーは「ウチにもあるよ!ふぉとじぇにっくが」。高崎市内で、インスタグラマーならぬインスタグンマーになろう、というWEBサイトである。


そこで、Jタウンネット編集部は高崎に電話して、話を聞いてみた。


電話で答えてくれたのは、高崎市総務部企画調整課の担当者だった。


「サイトを運営する『インスタグンマー高崎製作委員会』のメンバーは、群馬県立高崎高等学校の新聞部の学生15名と、高崎市が依頼したプロのカメラマン・ライターたちです。7月からワークショップを重ね、写真にハッシュタグを付けるなどの作業を行ってきました」と担当者は語る。


「一般の方がハッシュタグをつけて投稿していただくと、サイト内に表示されていく仕組みになっています。夏休み中で、お盆の期間でもあるためか、投稿状況はまだまだこれから、といったところですが......」


投稿写真の中から、特にじわじわくる「じわジェニックな作品」を、委員会が独断と偏見で選考し、毎月勝手に表彰していく。これを「インスタグンマー・オブ・ザ・マンス」と呼ぶ。今月の1枚に選ばれた投稿者の方には、月替わりの「映えダルマ」がプレゼントされる。8月の賞品は「パンケーキだるま」とのこと。


高崎市の担当者に、WEBサイト『#インスタグンマー高崎』の狙いを聞いた。


「高崎市でも、若者の東京圏への転出が止まりません。進学や就職をきっかけとした若年層の減少は著しく、少子高齢化がどんどん進みつつあります。若者たちに地域に愛着を感じてもらい、いったん地元を離れた人にも、Uターンを呼びかけ、定住してもらうきっかけになれば、と考えています」


夏休みシーズンに高崎市内をゆっくり巡り、「じわジェニック」な風景を探して、「パンケーキだるま」をゲットしてみてはどうだろう。

Jタウンネット

「だるま」をもっと詳しく

「だるま」のニュース

「だるま」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ