【実食レポ】大阪たこ焼きの名店『やまちゃん』の名物はソースなしの“素たこ焼き”ってホント?

2023年8月22日(火)10時50分 食楽web


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●地元民がおすすめするミシュランビブグルマン掲載店『あべのたこやきやまちゃん』。謎の人気メニュー「ベスト」の実態を調査してきた。

 大阪名物と聞いて一番に思い浮かべるものといえば「たこ焼き」ですよね。大阪人は一家に一台たこ焼き器を持っているのが当たり前。有名店がいくつもあり、みんなそれぞれ行きつけのお店があります。

 大阪生まれ大阪育ちの筆者も、子どもの頃は100円片手に近所のたこ焼き屋さんに行き、おやつ代わりにたこ焼きを食べて育ちました。先日、友人数人に「一番好きなたこ焼き屋さんはどこ?」と聞いてみたところ、一番多く名前が上がったのが『あべのたこやきやまちゃん』。

 恥ずかしながら名前は知っているものの、食べたことがありませんでした。友人曰く、ソースとマヨネーズをかけずに食べるたこ焼きが美味しいんだとか。気になるので食べに行ってきました。

ミシュランにも掲載された『あべのたこやきやまちゃん』

 大阪・阿倍野(あべの)の『あべのたこやき やまちゃん 本店』は、 大阪の阿倍野区で1989年に創業した有名たこ焼き店。2016年、2017年、2018年と3年連続ミシュランのビブグルマンを受賞しています。日本一の超高層ビル「あべのハルカス」の麓にあり、地元の人から観光客まで大勢の人が訪れています。筆者が行った日も絶えずお客さんが来ていました。

 テイクアウトのみのお店なので、お店横のスペースや隣のファッションビル「あべのHoop」のベンチで食べるのが定番。お店の近くまで来ると、たこ焼きを頬張っている人の姿とたこ焼きの香りで食欲をそそられます。

『あべのたこやきやまちゃん』の最大の特徴は、生地の美味しさ。生地には、10種類以上の野菜や果物を合わせて4時間煮込んで作ったスープと、かつおと昆布でとった出汁が使われています。

 その生地を特注の分厚い鉄板を使ってじっくりと焼くことで、独特の食感を生み出しているんだとか。早速、こだわりのたこ焼きを注文してみましょう。

「ベスト」とは何もかけずに食べる素たこ焼き?


720円

 やまちゃんのたこ焼きは、「ベスト(無地)」「ヤング(ソースとマヨネーズ)」「ヤングB(しょうゆとマヨネーズ)」「レギュラー(ソースと青のり)」「辛口(しょうゆと青のり)」「ごま油塩(ねぎ付き)」の6種類。

 たこ焼きといえばソースとマヨネーズ、削り節、青のりがかかっているのが定番ですが、ここでのイチオシはそのまま食べる「ベスト」です。いったいどんな味がするのでしょうか。

 爪楊枝で割ってみると、中からはとろっとろの生地が出てきました。具材はたことネギだけといたってシンプルです。シンプルだからこそ出汁の旨味が活きるのかもしれませんね。味はというと、とにかく旨味が濃い! これはソースなしの「ベスト」が人気なのも頷けます。

 2個目以降は火傷に注意しながら1個まるごと頬張ります。持ち上げると破れそうなほど外側の生地が薄い。パリッとした表面に歯を入れると、とろりとした生地がブワッと溢れ出して、出汁の旨味が口の中で一気に広がります。中の生地は一瞬で消えていき、口に残ったのはパリパリの部分とぷりぷりのたこだけ。


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 これまでふわとろ系のたこ焼きしか食べたことがなかったので、この食感は面白い! 美味しいのはもちろんですが、不思議な食感を楽しみたくて食べる手が止まらなくなります。超薄皮のパリサク感と液体のようなとろとろ生地の虜になってしまいました。

 持ち帰ると外側のカリッと感がなくなってしまうので、その場でアツアツのうちに食べるのがおすすめです。

調査結果

 大阪人が絶賛する『あべのたこやきやまちゃん』のたこ焼きは、生地へのこだわりがとんでもなく、旨味が小さな1粒にギュッと詰まっています。8個720円と決して安くはありませんが、その価値あり! 大阪を訪れた際は、ぜひ食べてみてくださいね。

(撮影・文◎安達 春香)

●SHOP INFO

あべのたこやき やまちゃん 本店

住:大阪市阿倍野区阿倍野筋1-2-34
営:平日11:00〜23:00 土曜11:00〜23:00 日・祝11:00〜22:00
休:第3木曜、元旦

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