進化系“汁なしラーメン”!? 中野の『シェイカーヌードル』がブレイク間違いなしの美味しさ!
2019年8月23日(金)12時0分 食楽web
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近年、ラーメン界でブームになっているのが、「まぜそば」や「和えそば」「油そば」などの汁なし系。茹でた中華麺に肉・野菜・卵などの具と、濃いめのカエシ・香味油が丼に入っており、よ〜く混ぜて食べるタイプです。特に冷製タイプは、今の猛暑にぴったり。
そんな“汁なしラーメン”の、新しいスタイルのお店が誕生したとの情報を入手。それは東京・中野に8月5日にオープンしたばかりの『SHAKER noodle(シェイカーヌードル)』。店名通り、シェイクして食べる汁なし麺のお店です。
ブーム真っ只中のタピオカドリンクの正しい飲み方の一つに、飲む前によく振ることがマニアたちの間で推奨されていますが、同じように、上下にフリフリするとより美味しくなるスタイル。とはいえ、気になるのはやっぱり味ですよね。というわけで、さっそく、調査に行ってきました。
実際に注文。果たしてどんな味?
レモンイエローのポップなお店です。イートインスペースもあります
お店は、JR中野駅北口から歩いて5分の路地裏にあります。その道中でびっくりするのは、すれ違う人たちの何人かがすでに「シェイカーヌードル」を片手に持っていたこと。筆者が確認したのは、すべて男性。パッと見はタピオカドリンクっぽいので、ちょっと不思議な光景です。しかも、まだオープンして1ヶ月も経っていないというのに……これはどうなっているのでしょう。
お店に到着すると先着の人たちが何人か並んでいました。さっそく「シェイカーヌードル」のメニューを見ると、しょうゆ、塩、ユッケジャンの3種類で、すべて500円です。
メニューは、「シェイカーヌードル」のほか、カレーやホットドッグ、フライドポテトなどもあります
初来店なので、王道の「しょうゆ」を“テイクアウト”でオーダー。店の奥を観察していると、麺を茹でる人と、茹で上がった麺をカップに入れて仕上げる2人のスタッフで作っているようでした。
店内のテーブルにシェイクの仕方が書いてあります
待つこと約7分。カップに保冷剤を貼り付けて、ビニール袋に入れて渡してくれました。写真を撮るため、近くの公園に移動。
カップは透明なので、その構造がよくわかります。下から醤油ダレ、麺、もやし、サニーレタス、角切りチキン、パプリカ、メンマ、ネギ、ゆで卵。これらがカップの中にぎゅっと詰まっています。
では、いざシェイク。蓋を押さえて逆さまにして思いっきり振ってみます。シャカシャカ、シャカシャカ……。振り続けること数十秒。ただ、具材と麺が均等に混ざると思いきや、一向に具材は混ざりません。
少し考えてみればわかるのですが、縦長のカップに具材がぎゅうぎゅうに積み重なっているので、どんなに力強く振ったところで、具材が上下にゆさゆさと動くだけで、満遍なく混ぜるのはかなり難しいのです。
それでも、一縷の望みを託してシェイク、シェイク。この日はよりによって猛暑。汗だくになりながらバーテンダーのごとく振り続けましたが、醤油ダレが若干、上に移動しただけでした。「まあ、箸で混ぜればいいか」と思って蓋をオープン。食べてみると……
美味しいです。いや、相当美味しい。
何といっても醤油ダレと麺が美味しい。太めの麺は、ひんやりむっちり。醤油ダレは香り高く、しみじみと出汁がきいています。さらに、チキン、メンマは、角切りなので、歯ごたえもくっきり。
均等に混ざらなかった悔しさはあったものの、そんなことはどうでもいいくらい、「シェイカーヌードル」は美味しいのです。これ、シェイクとかしないで、普通に「まぜそば」でも美味しいのでは?
というわけで、お店に引き返してもう1つ購入。自宅に帰ってカップから器に移して食べてみることに。
器に入れて、箸で混ぜてみました
案の定です。そもそもこの「シェイカーヌードル」は、麺とタレが美味しいので、何をしても美味しいんです。しかも器に出してみたら、普通にお店で食べる「まぜそば」と同じくらいの量。つまり、カップにぎゅっと圧縮されていますが、かなりがっつりお腹いっぱいになる量なのです。なのにたった500円。ワンコインです。男性陣にやたら人気の理由がわかった気がします。
片手でシェイクして食べるというおしゃれなスタイルを打ち出しただけでなく、きちんと美味しい「シェイカーヌードル」。今後、大きくブレイクする予感がビンビンします。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
店名:SHAKER noodle(シェイカーヌードル)
住:東京都中野区中野5-67-7
TEL:03-6454-0933
営:11:30〜21:00
休:無休