「ヘルプマークを付けて通勤電車に乗り込んだ私。優先席の前に行くと、タトゥーを入れた派手な女性が座っていて...」(千葉県・40代女性)
2023年9月5日(火)11時0分 Jタウンネット
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Sさん(千葉県・40代女性)
足に不自由を抱えるSさんは、カバンにヘルプマークを付けて通勤している。
ある日、優先席の前に立っていると、腕にタトゥーの入った女性が座っていて...。

<Sさんの体験談>
脚を悪くしてから、ヘルプマークをカバンに着けて毎日通勤しています。
優先席で寝ていたり、パンを食べたり、大きなノートパソコンを開いたり、化粧をしていたり、必要としている人に席を譲る気配もない人たちを、目の当たりにしてきました。
20代の派手な女性が優先席に
ある日の帰宅時、いつものように優先席前に立っていると、身なりの派手な20代の女性が座っていて、「どうせ譲ってもらえないだろうな」と思い周りを眺めながらぼんやりしていました。
すると、その女性がキビキビとした口調で「どうぞ」と声をかけてくれたのです。

躊躇のないその対応に、きっと周りへの気遣いに慣れている人なんだと思いました。
感謝の気持ちを込めて目を合わせると相手もしっかりと目を合わせてくれて、とても清々しく感じました。
頭を下げてお礼を言い、座席に座って改めて彼女をそっと見ると、腕にはタトゥーが入ってました。
私はタトゥーを入れた人が苦手なのですが、この時はタトゥーを入れた彼女がとても美しく感じました。
きっと容姿だけでなく心も健全だから、タトゥーが似合っているのかなと思いました。
彼女が降りていく際にもう一度そっと頭を下げましたが、気付かなかったかも。その見返りを求めない姿が更に美しかったです。あの時はありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくはtwitter.com(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)
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