これが「マニアの本気」か... あまりにも好きすぎて「踏切」を自宅に作った猛者現る

2022年9月21日(水)18時0分 Jタウンネット

「自宅に踏切を作った」——ツイッター上にそんな猛者が現れ、注目を集めている。

自宅に? 踏切を......? 一体どういうことなのか。まずはその光景をご覧いただこう。

こちらはツイッターユーザーのまさ(@masa300_fmkr)さんが2022年8月19日に投稿した動画だ。

バツ型の踏切警票、赤く点滅する警報灯、上から下に降りる遮断かん、そして「カンカンカンカン......」という警報音。

いずれもお馴染みの存在で本物にしか見えないが、踏切の向こう側にあるのは明らかに一般住宅。線路の影も形もない。

一体、なぜ自宅に踏切を? Jタウンネット記者は23日、まささんに話を聞いた。

バイトして部品を集めて...

まささんが踏切の魅力に取りつかれたのは、3歳ごろのことだったという。そして、中学生になると工作が得意であることを活かし「踏切づくり」を始めた。

「中学時代からプラレールやNゲージ用のミニチュア踏切から、5インチゲージ用の大きめな踏切など色々作ってきました。踏切を作りすぎて、手作りでは満足できなくなり本物の踏切が欲しいと思うようになりました」(まささん)

そこでまささんは、本物の踏切部品のコレクションを始めた。

メーカーからは一般販売されていないので、入手先はネットオークション。アルバイトしてお金を貯め、2018年からコツコツ買い集めていったという。

まささんがまず作ったのは「第三種踏切」。遮断機はなく、警報機と警標がついている踏切だ。

それを作ってしばらくして、入手はほぼ不可能だと諦めていた遮断機がオークションに出品されているのを発見。幸運も味方し、自動遮断機付きの「第一種踏切」を作る準備が整った。

ソックリなのは見た目だけじゃない

支柱は市販のパイプだが、その他はほぼすべての部品が「本物」であることがまささんのこだわり。

それらを使い、都電や広電、他地方私鉄で見られる特徴を組み合わせて話題の踏切を形作った。

完成までにかかった月日は、およそ4年。ついに完成した踏切には、ツイッター上で3800件を超えるいいね(9月20日昼時点)が集まり、「真のマニアとはこういうのだわ!」「音最高じゃん」「ここまで行けば立派だよ!」と感心するユーザーも。

一方で「警報音が近所迷惑ではないか」という意見も寄せられたが、その点に関してはまささんも気を使っているという。

「警報音は音量を小さくし騒音にも配慮しています。実際の鉄道会社の踏切でも、住宅街では音量を小さくしたり、警報灯の光が家の窓に差し込まないようにするなど、周辺住民への配慮をする工夫をされています」(まささん)

成長とともに踏切の外見だけでなく踏切の仕組み、安全対策や設備の工夫などの面白さにも魅了されていったまささん。

完成した踏切も、見た目だけでなく「中身」までホンモノそっくりだった。

Jタウンネット

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