児童虐待、22年度は過去最多21万4,843件…再集計で4,327件減

2024年9月25日(水)17時45分 リセマム

児童相談所における相談の種類別対応件数

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厚生労働省は2024年9月24日、全国の児童相談所が2022年度に対応した児童虐待相談の件数が、過去最多の21万4,843件だったと発表した。2023年にこども家庭庁が発表した速報値の21万9,170件から、一部修正により4,327件減った。

 2022年度(令和4年度)福祉行政報告例(児童福祉関係の一部)の結果として、厚生労働省が9月24日に発表した。

 2022年度中の全国の児童相談所における相談の対応件数は、56万6,013件。このうち、児童虐待相談を含む「養護相談」の対応件数は、29万2,119件で、対応件数全体の51.6%を占める。

 児童相談所における児童虐待の対応件数は、過去最多の21万4,843件。相談の種別では、「心理的虐待」が59.6%にあたる12万8,114件でもっとも多く、ついで「身体的虐待」4万9,464件。被虐待者の年齢別にみると、「3歳」が1万3,849件で最多。「身体的虐待」の構成割合は、年齢が上がるにつれて多くなる傾向があった。おもな虐待者別構成割合では、「実母」48.0%、「実父」42.6%の順に多い。

 2022年度福祉行政報告例については、児童福祉に関する調査項目の一部に対して、記入要領に沿った報告がなされていないとの報道を踏まえ、厚生労働省がこども家庭庁との連名で全地方自治体に対して実態把握を実施。一部の地方自治体で、記入要領が求める数値とは異なる数値を計上して報告していたことが判明したため、修正作業を経て公表した。

 こども家庭庁が2023年に発表した速報値では、児童虐待の対応件数は21万9,170件だったが、今回の再集計により4,327件減り、21万4,843件とされた。

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