このイケメン、実は温泉なんです 長野・小諸市が「擬人化」企画で目指すもの

2018年11月1日(木)20時0分 Jタウンネット

双子、恋バナ大好き、長身イケメン、恥ずかしがり屋のめがねっ子——。一体なんのことかと思いきや、長野県の小諸市で地元の温泉が漫画キャラクターになって登場したというのだ。


小諸市温泉擬人化プロジェクトとして、「泉国大舞(せんごくだいぶ)」と題した漫画が2018年9月7日からツイッター上で配信されている。布引、菱野、小諸、中棚など作中では各温泉の名称をキャラクターの名前に取り入れ、8人の特徴あるキャラクターたちが自己紹介とともに各温泉を紹介している。


小諸市温泉擬人化プロジェクト【泉国大舞】
漫画:蒼井大和
原案:泉国衆/(一社)こもろ観光局
第4話 「初恋りんご風呂」
↓↓↓↓泉国大舞キャラクター紹介はこちらhttps://t.co/WmgVYjgxH4 #小諸 #温泉 
最新話は毎週金曜日に更新します! pic.twitter.com/daFbTfZqzC
- こもろ観光局 長野県小諸市 Komoro Tourism Bureau; Nagano, Japan (@komoro_tour) 2018年10月5日

現在7話まで公開されている泉国大舞。たとえば、上のツイートでは中棚温泉を模したキャラクターが毎年10月から5月にかけて中棚温泉・中棚荘で行われる「初恋りんご風呂」を紹介。湯船に地元のりんごが浮いた温泉を「あの甘い匂いに包まれて入る温泉...!なんて素敵でしょう!」と可愛らしくPRしている。


少女漫画風イラストを意識、女性客に来てもらいたい


Jタウンネット編集部は泉国大舞の企画に携わったこもろ観光局営業部副部長の花岡隆太さんにどうして温泉を擬人化したのか話を聞いてみた。


「観光を軸にした地域づくり」を使命として2016年の11月に設立されたこもろ観光局は、設立に伴いマーケティング調査に積極的に取り組み、小諸市の若年層の認知度が低いことが課題として挙げられたのだという。


30年後を考えると、このままではお客がいなくなってしまう——。そんな危機感から地域の観光資源である「そば」「温泉」「果物狩り」のうち今回は温泉に着目して取り上げ、若年層にも親しみやすいよう漫画で温泉の魅力を伝えていくことになったのだそうだ。キャラ設定などの原案もこもろ観光局で行っている。


人気アニメ「あの夏で待ってる」の舞台として「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」で聖地認定されている小諸市。しかしながら、「あの夏で待ってる」では男性のファンが多く、2、30代の女性の認知度向上には課題が残る。


そこで泉国大舞では女性読者に親しみやすいよう、少女漫画風のイラストやイケメン男性キャラを登場させるなどして対応。拡散を狙ってツイッターでの投稿を続けている。17年2月に開設されたこもろ観光局のツイッターアカウントだが、9月7日に漫画連載が始まってから100人ほどのフォロワー増となり順調な滑り出しのようだ。ひとまず今年度いっぱいの連載を予定しているが、今後は他のメディア展開も検討中だ。


「地元の中学生も泉国大舞に目を向けてくれるようになった。(小諸市への)ゲートを作れたと思っている」(花岡さん)

Jタウンネット

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