ビジネスマンのための筋肉メシ! 『東京アスリート食堂』でタフな体を作る食事法を体験してきた

2019年11月3日(日)12時0分 食楽web


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 2019年の秋、ラグビーW杯に湧きに湧いた日本列島。日本代表の快進撃はもちろんのこと、選手たちの世界の強豪相手に負けず劣らずの強靭な肉体に驚かされた人も多いのでは?

 彼らトップアスリートは、食事もトレーニングの一貫である、と口を揃えて言います。管理栄養士が食事内容を作成し、選手たちがそのメニューをしっかり食べることで、強くて速くてスタミナのある体を作り上げていくのです。


東京・神田錦町にある本店の上には、皇居ランをする人たちが利用する「RUN CUBE」(2F〜4F)があります

 そんなアスリートの食事を体験できるお店をご存知でしょうか? その名もズバリ、『東京アスリート食堂』。本店は皇居近くのビジネス街のど真ん中、東京・神田錦町にあり、ほかにも品川、両国、丸の内、鹿児島の鹿屋市と、全国で5店舗を展開しています。しかも各店、管理栄養士と調理師が常駐しており、誰でも気軽に食事ができるというのです。さっそくその本店に行って、アスリート飯を食べてきました。

栄養満点かつ美味しい定食が登場!

 店の前に着くと目に飛び込んでくるのが「一汁一飯三主菜」というコピーと、その日のおかずの写真の数々。基本の定食(1000円)は、ごはんや主菜を選んで組み合わせていくスタイルだということが一目でわかります。


壁に貼られたメニュー。主菜は(A)タンパク質を豊富に含むおかず、(B)野菜がたっぷり摂れるおかず、(C)体に嬉しいおかず──という組み合わせで、各1品を選択します

 店内に入ると専用のシートを渡されます。その用紙に自分が食べたいごはんと主菜3品を書き込むシステムです。


専用のシートに自分が食べたいものを書き込むべし

 ごはんは、オリジナルブレンドの「アス米」と「白米」から2択。主菜はA・B・Cの3カテゴリあり、それぞれ4種類のメニューから1品ずつ計3品を選びます。ここで思うのは「こんなにたくさん食べていいの?」という疑問。確かにアスリートやランナーは消費カロリーが多いのでモリモリ食べていいと思いますが、一般人である我々は……??


「アス米」は、イクヒカリという胚芽米にキヌアや押し麦、雑穀類の穀物を配合したオリジナルブレンド米。量の調節もできますし、ごはんが要らない場合はマイナス50円になります

 メニューを選ぶ前に、常駐している管理栄養士の菊池奈々子さんに、いくつか質問をぶつけてみることにしました。

筆者:おかずが3つもあるのはアスリートや運動をやっている人用の定食だからですか?

菊池さん:いえいえ、うちにはビジネスマンもたくさんいらっしゃいます。実は、ここではビジネスマンも“アスリート”として捉えているんですよ

筆者:確かに仕事にもスタミナが必要ですよね

菊池さん:日本人は昔ながらの“一汁一菜”のイメージがあるので、“三菜”は多いと思うかもしれません。ですが、一菜だけでは、どうしても栄養バランスが悪くなり、体作りに重要なタンパク質やビタミンやミネラルが不足気味になってしまいます。そこで3つのおかずを選んでいただくことで、自然と栄養素をバランスよく摂れる構成にしているんです


こちらはお魚のおかずの「鰹のたたきサラダ」

筆者:でもカロリー面では、食べ過ぎてしまう心配はないんですか?

菊池さん:カロリーも含めて、計算した構成なんですよ。選んでいただくと、レシートに、カロリーと各栄養素の摂取量が明記されますので試してみてください。ちなみにご飯の量は調節できますので、糖質を気にされる方は小盛りにしたり、ごはんをナシにもできますよ


1つ1つのメニューにカロリーや塩分、糖質が表示されているうえ、高鉄分や高ビタミンC、高食物繊維など特徴的な料理はマークで表示されていてわかりやすい

 そこで、カロリーや栄養価は気にせず、食べたいおかずという観点だけで選んでみました。主菜には「鶏もも肉の柚子胡椒風味」「鰹のたたきサラダ」「小松菜の胡麻和え」。ごはんは悩みましたが、お客さんの間で美味しいと評判だというオリジナルの「アス米」を、中盛りで。


胚芽米や雑穀をブレンドした栄養価の高い「アス米」。お客さんの9割が注文するそうです

 そしていただいたレシートがこちら。今回の定食で摂取量は739kcal。レシートには、30〜40代男性女性の一日の摂取目安のカロリーや各栄養素の摂取目安量も表示されています。


オーダーシートとレシート

 今回の定食の数値と比較してみると、男性でいえばこの1食で、1日の1/3弱のカロリーと各栄養素をしっかり摂ることができるのです。思ったほどカロリーも高くなく、なおかつ、栄養バランスもパーフェクト!


鶏もも肉をじっくりタレに漬け込んで焼き上げた一品

 実際に食べてみると、栄養のことなど忘れるくらい、とっても美味しいのに驚きました。「アス米」は噛みごたえがあって、噛み締めると穀米の甘みと旨味がしっかり味わえますし、鶏もも肉のソテーもふっくらジューシー。小松菜にかかったゴマダレは滑らかでコクがあります。さらに、全部食べてみると、満足感があるのに、胃もたれする感じがゼロ。スゴいです。


左は総料理長の沢井勝さん。右は管理栄養士の菊池さん

「料理長と栄養士がかなり綿密に話し合い、何度も試作してメニューを作っています。とくに塩味や脂は、少なすぎてもダメ、多すぎてもダメ。そこで、調理の方の技術を駆使していただいて、摂取目安内に収めつつも、十分に味を楽しめるよう工夫してもらっています」と菊池さん。

 味よし、栄養価よし、さらに、これだけ手が込んでいてたったの1000円は、かなりハイコスパな定食ではないでしょうか。ちなみにメニューは月に2回変わるそうで、これなら毎日通って体作りに取り入れたくなりますね。

 ちなみに菊池さんによれば、「レシートの1日の摂取目安は、週1程度は運動をしている人の数値」ということなので、やっぱり体作りには運動も欠かせない! ということをしっかり頭に入れて、気持ちよく満腹になりましょう。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:東京アスリート食堂

住:東京都千代田区神田錦町3-21 10 OVER9 1階
TEL:03-3233-1555
営:11:00〜15:30LO 17:30〜22:00LO
 日祝10:00〜20:00
休:なし
https://www.asushoku.com/

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