ヴァルジーニャ事件の「宇宙人写真」が流出! 赤い目に大きな頭、本物と噂されるが…
2022年11月8日(火)17時30分 tocana
「ブラジル版ロズウェル事件」とも評されるヴァルジーニャ事件。1996年1月20日、ブラジルのヴァルジーニャという町にUFO※と宇宙人が現れ、軍によって連れ去られるという衝撃的な事件が起きたといわれている。その真相は今も闇の中だが、この度、その時に捕獲された宇宙人の写真が流出したという……。
※UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。
■ヴァルジーニャ事件
ブラジル南東部に位置するミナスジェライス州ヴァルジーニャ。コーヒーの産地として知られる静かな町に、宇宙人が姿を現したのは1996年1月20日のことだった。
宇宙人を目撃したのはヴァルジーニャに住むリリアン・ファティマとヴァルキュリア・ファティマの姉妹とアンドレード・ザビエルの3人の女性だ。午後3時頃、帰宅中だった3人は壁にもたれてかかる奇妙な生物に気づいた。
それは身長1.5メートルほどで、痩せた体に不釣合いなほど大きな頭部を持っていた。その肌は茶色で、巨大な目は赤かったという。その生物は壁に寄りかかって縮こまって肩を震わせており、まるで苦痛にあえいでいるようだった。
3人は恐怖のあまり逃げ出した。家に帰ったファティマ姉妹は母に「悪魔を見た」と伝えた。だが、母はそれを信じず、奇妙な生物がいた場所まで自ら確かめに出向いたものの、すでに生物はいなくなっていた。しかし、周囲には強烈なアンモニア臭が漂っていたというのだ。
同じ頃、3人が奇妙な生物を目撃した近所の農場にはUFOが姿を現していた。UFOは約40分も空中にホバリングし続けた。農場の所有者デ・フレイタス夫妻は「牛たちがUFOに怯えていた」と証言している。
宇宙人とUFOが現れたという噂はあっという間に町中に広まった。そして数日後、道路に横たわる奇妙な死骸が発見された。それは3人が目撃したあの生物の死体らしかったが、なぜかブラジル軍のトラックが現場に現れ、あっという間に死体を回収していった。その後、死体がどうなったかは不明である。
■宇宙人映像が存在か?
2012年、20年以上にわたってヴァルジーニャ事件を個人的に調査してきたヴィトリオ・パカッチーニ氏は、軍の高官から宇宙人のビデオを見る許可を得たことを明らかにした。ある秘密の場所で、その将校は映像の入ったノートパソコンを彼に見せたという。
その生物は、地元の少女たちの目撃談に合致していた。大きな頭と、突き出た巨大な赤い目玉を持っていた。果物や野菜をあげようとしたが、受け付けない。水も欲しがらなかった。
その生物がいた部屋は、軍事施設の事務所と伝えられており、兵士がその悪臭について話したり、衛生兵に急いで撮影を終えるように言ったりしている場面が何度もあったという。
パカッチーニによると、この生物の遺伝子分析の結果、人間のDNAを祖先に持っていることが判明したそうだ。その後、捕獲された宇宙人は米国に送られたとのこと。パカッチーニ氏は近いうちのその映像が公開されると話していたが……。
■流出画像は本物か?
そして、つい最近になってヴァルジーニャ事件で捕獲された宇宙人の写真が流出したという噂がささやかれた。その写真には網に捉えられた赤い目玉の生物が写っている。なにやら木箱に入れられどこか運ばれている様子だ。
たしかに、大きな頭と赤い目玉というヴァルジーニャ事件で目撃された生物と同じ特徴を備えているように見える。
しかし、写真の出所はすぐに明らかになった。数年前にヴァルジーニャ事件を再現した映像で使用された作り物だというのだ。再現映像のための人形なのだから、特徴が似ているのも当然であった。
結局、ヴァルジーニャ事件の真相は今も闇の中である。いつの日か本物の映像が公開されることを願いたい。
参考:「Latest UFO Sightings」、ほか