“抜き打ち”で、「VR」を使って…「防災教育」にも変化!? 近年の小学校でおこなわれている「防災訓練」とは?

2023年11月12日(日)11時40分 TOKYO FM+

手島千尋アナウンサーがパーソナリティを務めるTOKYO FMのラジオ番組「防災 FRONT LINE」(毎週土曜 8:25〜8:30)。10月28日(土)の放送では、「小学校での防災教育」について取り上げました。

※写真はイメージです


小学校での防災の取り組みといえば、誰もが経験したことがある“避難訓練”ですが、最近、この避難訓練が変わりつつあります。従来の避難訓練は事前にシナリオが決まっており、予定通りにおこなって終わり、というものでした。しかし、最近は“もし突然、地震が起きたら?”などとシチュエーションを想定した訓練を取り入れる学校が増えています。そこで今回は、小学校で増えている避難訓練を紹介します。
1つは「緊急地震速報」を使った避難訓練です。地震はいつ起こるかわからないため、子どもたちには知らせずに抜き打ちでおこないます。そして、緊急地震速報が出た後、大きな揺れが来る前の数秒間でどうやって身を守るのかを判断させます。
また最近は、教師がいない場面でもおこなわれます。授業中ではなく、掃除の時間など、教師が近くにいないときに訓練をおこなうことで、子どもたちが主体的に判断・行動する状況を作ることができます。
そして、訓練後に教員が児童とともにそれぞれの行動が安全だったか、危険だったかを振り返る時間を設けます、これが重要です。この緊急地震速報を使った抜き打ちの避難訓練は、東日本大震災以降、全国でおこなわれるようになっています。
また「VR」を使った防災授業も増えています。東京消防庁が制作した防災教育VR「B-VR(ビーバー)」では、スマートフォンやタブレットなどで学校における危険な場所やシーンなどを誰でも視覚的に疑似体験できます。
「B-VR」学校編では、教室・図書室・昇降口の3つのシチュエーションで、震度6強の強い揺れに襲われた状態が再現されています。教室では、激しい揺れで机やいすは大きく動き、掃除用具の棚が壊れるなどの様子がVR映像に映し出されます。
ほかにも、通学路編や自宅編があり、通学路編では、住宅街・商店街・湾岸エリア、自宅編は、キッチン・リビング・子ども部屋で地震が起きたときの状況が再現されています。
このVR映像は、今年から都内の学校の授業で使われており、YouTubeの「東京消防庁公式チャンネル」にも動画がアップされています。家庭で子どもと一緒に観ることもオススメです。
<番組概要>
番組名:防災 FRONT LINE
放送日時:毎週土曜 8:25〜8:30
パーソナリティ:手島千尋
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/bousai/

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