【中学受験2023】安全志向は終焉か、過去問の売れ行き前年比較で探る注目校<男子校編>

2022年11月21日(月)13時15分 リセマム

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中学受験に向けた準備もいよいよ大詰め。我が子に合う学校を選び、期日までに願書を提出することは、保護者にとって緊張をともなう最大ミッションのひとつだろう。

 人気校・難関校の中学入試過去問題集を取り扱う出版社として、知名度も信頼度も高い声の教育社より発売中の過去問題集の出庫状況から、注目の男子校・ねらい目校を探る。

過去問出庫率前年比較(男子校編)

 3年間の出庫率(前年比)を見ていくと、日本学園が前年比178%でダントツ1位の人気ぶりという結果となった。2026年より明治大学系列校となることが決定していることから注目度の高さがうかがえる。2、3位は都内の男子校の伝統校の佼成学園と京華がランクイン。11月に過去問の販売を伸ばす学校は、第一志望に考えているという捉え方ができるという。上位10校は以下のとおり。

過去問出庫率前年比較<男子校編>TOP10
数字の見方例:校名 一昨年110%→昨年100%→今年95%

1位 日本学園   100.6% →  - % → 178.4%
2位 佼成学園    105.6% → 98.1% → 114.4%
3位 京華     110.6% → 101.8% → 113.5%
4位 聖光学院   90.4%→102.3%→112.4%
5位 浅野     99.7%→ - %→111.4%
6位 逗子開成   101.4% → 95.3% →110.6%
7位 海城     99.3% → 98.9% →107.9%
8位 東京都市大付 105.4%→106.3% → 107.4% 
9位 桐朋     90.7% → 101.4% → 107.2% 
10位 立教池袋   89.4% → 105.3% → 106.9%

 YouTube「声教チャンネル」に自ら出演し、各種学校説明会等の講演や相談員としても引っ張りだこの声の教育社 三谷氏と後藤氏によると「最難関校の過去問出庫数は、コロナ禍で安全志向となり2021年は微減したが、2022年は微増、2023年は従来どおりまで回復してきている。神奈川県の男子校人気も盛り返しが見られる」という。大学附属校人気も継続、偏差値によらず激戦が続いている男子校の人気校(出庫率上位)1〜17位までのランキング、過去問の出庫率下位でねらい目と考えられる学校のランキングや各学校の注目の理由と詳しい解説は、YouTube動画で視聴できる。 

 6年間の学びからこの先の人生の土台を築いてほしいと願う保護者と、10代の貴重な6年間を共に学ぶ友や師と出会い、過ごす子供たち本人にとって大きな岐路となる学校選び。ぜひ過去問の売れ行きや、気になる学校の出題傾向も参考にしていただきたい。 

 女子校編はこちら。
 共学校編・前編(11〜20位)はこちら。
 共学校編・中編(トップ10)はこちら。
 共学校編・後編(出庫率下位)はこちら。

◆声の教育社 三谷氏 プロフィール
 学生時代から塾講師を始め、教室長・受験対策部長として約20年の指導を経験したのち、2000年に声の教育社へ入社。以来、学校担当として年間のべ100校以上の中高を訪問し続けている。中学受験業界の著名人が講師を務めることで知られる「首都圏模試センター保護者会」をはじめ、「東京私学経営者協議会」「神奈川私立中学広報会議」「安田教育研究所主催セミナー」等、多くの講演活動も行っており、「よみうり進学メディア」「塾ジャーナル」他での執筆も多数。私学や塾のオモテだけでなくウラ情報にも精通しているが、家にテレビが無いためやや世情には疎い。

◆声の教育社 後藤氏 プロフィール
 塾講師を10年経験したのち、声の教育社へ編集者として入社。現在は渉外業務を中心に、講演会や動画授業の講師も務める。編集部時代は毎年250校、500回以上の入試問題をひたすら解き、解説を編集するという日々を10年以上過ごす。保護者として息子の中学受験も経験。三度の飯より過去問が好き。

リセマム

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