430円で具は「かやく」だけ!? 京都「無鉄砲」再現カップ麺、スープが濃すぎて「沼」だった

2023年11月23日(木)8時0分 Jタウンネット

マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界

第百二十回 ローソン限定「超豚骨 京都無鉄砲 濃厚ドドド豚骨」

文・写真:オサーン

カップ麺ブロガーのオサーンです。

「ご当地カップ麺」連載の第百二十回目となる今回は、ローソン限定で発売された日清食品のカップ麺、「超豚骨 京都無鉄砲 濃厚ドドド豚骨」をレビューします。

「無鉄砲」は、京都・木津川に本店がある超濃厚な豚骨ラーメンを供する人気ラーメン店。京都の他にも、大阪、奈良、東京、そして海外にもお店があります。

なんと定価430円!京都の豚骨ラーメン店「無鉄砲」のカップ麺

超濃厚な豚骨といえば「無鉄砲」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。骨の髄まで溶かした、コラーゲンたっぷりのどろどろ豚骨スープが特徴ですよね。

「無鉄砲」はこれまでにもローソン限定でカップ麺化されてきましたが、今回は「濃厚ドドド豚骨」という商品名。「ド」が3つも並んでいます。

世の中、大事なことだから2回言う人は多いですが、それが3回ともなると、超濃厚どろどろスープの再現に本気で取り組んでいることが伝わってきます。


ただ、定価税込430円!というカップ麺離れした価格設定が気になります。

値上げのご時勢とはいえ、これだけ限界突破した価格設定だとどうしても求めるハードルが上がってしまいますよね。

ローソン限定「超豚骨 京都無鉄砲 濃厚ドドド豚骨」の内容物

高級カップ麺らしく、別添袋は大きな袋が4つも。

液体と粉末のスープに加えて香味油も入っていて袋4つのうち3つがスープ系。スープに多くのコストが割かれていることがうかがえます。

カップにはあらかじめ麺のみ入っていました。

先入れの「かやく」を麺の上に開けた状態。

白い粒は背脂加工品で、他にネギも入っていますが、チャーシューなど大物の具は入っていないようです。

どろどろ濃厚の「超豚骨」スープ

真っ白な豚骨スープではなく醤油の入った黒みの強い色味。とろみが強くつけられていて、表面には大量の油脂が浮いています。

もちろんベースの豚骨は濃厚ですが、豚骨臭はあまり感じられません。

骨の存在よりもむしろ肉の旨み、油脂からは豚脂の風味も強く感じられ、豚骨スープというよりは"まるごと豚のスープ"という印象を強く受けます。

特に豚脂の存在感は凄まじく、食後もしばらく豚の匂いが鼻にまとわりつくレベルでした。

お店のスープは、骨の髄まで溶かすことでどろどろになっていますが、今回のスープはお店ほどの豚骨の濃度はありません。とろみは他の成分でによって演出されているようです。

それにより「豚骨の濃度」と「とろみの強さ」の間に整合性がなく、とろみの説得力が多少欠ける印象でした。

ただそれでも、強力な粘度のどろどろスープはおそらく、これまで発売されたカップ麺でも最上位。これに勝るのはあんかけくらいだと思われます。

もはやカップ麺のゼリー......いや、色味的にはカップ麺の沼。この濃度を体感するだけでも買って食べてみる価値はありそう。

文字通り、沼にハマってしまうかもしれませんね。

豚骨ラーメンとしては太いノンフライ麺

麺は、中太で縮れのついたノンフライ麺。

豚骨ラーメンの麺といえば博多ラーメンの極細低加水ストレート麺がおなじみですが、それとはまったく異なる形状です。

超濃厚などろどろスープと合わせるならば、博多ラーメンの極細麺よりも今回のような太い麺の方がバランス良さそう。

「無鉄砲」の店主は開業前に宮崎県のラーメン店で修行を積んでいて、創業当時から本店の麺は宮崎の「日本めん」という麺業者から取り寄せられているのですが、今回その麺が忠実に再現されていました。


具として入っているのは背脂加工品とネギだけ。ある程度の量入っていたものの、チャーシューのような大物の具は入っていません。

スープにコストが割かれているのは理解できるのですが、価格が税込430円もする商品なので、もっと存在感のある具も欲しかったです。

スープにライスを投入してみた!

筆者はいつもなら健康に気を使い、麺を食べた後のスープは(泣く泣く)捨てているのですが、今回のカップ麺は高額。そのスープを捨てるのはもったいないという小市民ぶりをフルに発揮して、残ったスープにライスを入れて食べることにしました。

豚の旨み全開の醤油味の濃厚スープがライスと合わないわけがなく、とてもおいしく食べることができました。

お店だと周囲の目が気になってなかなか恥ずかしくてできないお行儀の悪いことも、家で食べるカップ麺ならば気にせずできてしまうのがうれしいですね。

どろどろスープはインパクト大だが・・・

ローソン限定の京都「無鉄砲」カップ麺は、どろどろで豚の旨み全開のスープがインパクト大で、類似品の見当たらないすごい商品でした。

一方で、値上げのご時勢とはいえ定価税込430円は......。スープにある程度コストが割かれていることは理解できても、手に取るのはかなり勇気がいるのではないでしょうか。


どろどろスープに加えて高価格なことも含めてネタにできるならば、ぜひともオススメしたい商品です。

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