鍛えるなら覚えておきたい5大栄養素~炭水化物編~

2022年11月26日(土)17時0分 ココカラネクスト

1. はじめに

 最近では老若男女問わず体を鍛える人が多くなってきました。トレーニングももちろんですが、それと同様に大切なのが、食事です。何を隠そう私たちの身体は食べたものから作られますので、「何を食べるか」によって身体は変わってきます。

食べ物には栄養素が含まれています。栄養素は食べるものによって全く異なります。そしてそれぞれの栄養素に役割があるのです。その役割を理解し、食事に取り入れることで、ヘルシーな体を目指していきましょう。5大栄養素と言われている、「炭水化物」「脂質」「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」の中から、今回は「炭水化物」について説明していきます。

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2. 炭水化物とは?

 「炭水化物」と言われて何をイメージしますか?お米や麺類など、主食として食べているものには炭水化物が多く含まれています。

・ご飯
・パン
・うどん、お蕎麦
・お餅

 など、普通の家庭には必ず登場する主食が代表的です。そのほかにもほとんどすべての食べ物の中に炭水化物は入っています。炭水化物は体が最も利用しやすいエネルギー源です。

 また、炭水化物は「糖質」とも言われています。なぜかというと、炭水化物は大きく分けると、

・消化、吸収される部分→糖質
・消化、吸収されない部分→食物繊維

の2つに分かれ、この2つのうち体を動かすエネルギー源は「糖質」だからです。

3. 炭水化物(糖質)の不足により起こる危険なこと

 炭水化物(糖質)は1gあたり4kcalです。糖質は体内で消化・吸収されてブドウ糖に分解されます。このブドウ糖は血液を通って細胞へ運ばれ、体を動かすエネルギーとして利用されます。

 また脳や、神経組織、赤血球はこのブドウ糖をエネルギー源としており、ブドウ糖しかエネルギー源になりません。人は脳で考えて行動しますから、ブドウ糖が不足していると思考が停止して危険なのでは?と思いますよね。違います、危険なのは筋肉が減るというリスクです。筋肉をつくるボディメイクをしている方は要注意です。

 脳の1日の消費エネルギーは全体の20~25%を占めています。ブドウ糖が不足すると、体内のどこかからブドウ糖を作り出そうとします。そこで、肝臓に貯蔵されているグリコーゲンという糖が分解されたり、筋肉が分解されてブドウ糖に合成されたりということが起きてしまいます。

 筋肉が分解されてしまうなんて大事件のように思いますが、実際に体内ではこのようなことが起こっています。筋肉を分解しないためにも、トレーニングのパフォーマンスを落とさないためにも、ある程度の炭水化物(糖質)は必用不可欠なのです。どのくらい摂るのが理想かは、目的に応じて変わりますが、必要量の炭水化物(糖質)を摂取することが健康的な体を作るのには必須です。

4. まとめ

 炭水化物(糖質)の不足によって筋肉が減ってしまうなんて、とても恐ろしい話です。せっかく鍛えているのに筋肉が減ってしまっては意味がありません。炭水化物(糖質)をほとんどカットする糖質制限ダイエットや、脂質を活用したケトジェニックダイエットなどもありますが、筋肉を作ることはとても大切なので、なるべく必要量取り入れるようにしていきましょう。

次回は鍛えるなら覚えておきたい5大栄養素〜炭水化物編2〜で、さらに深く炭水化物について説明していきます。

[文:DIETA(麻布十番・さいたま新都心・目黒・立川) パーソナルトレーニング]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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